2012-01-01から1年間の記事一覧
どうもこんにちは。好きな言葉は研究専念義務、cmizunaさんです。えっと、まあ告知エントリが1週間近く1番上に表示されてましたが、その日曜の文学フリマ、行ってきました。2月に出した既刊『こころりはびり』の残部と、あとは新刊の『みぎひざりはびり』ね…
どうもこんにちは、好きな言葉は研究専念義務、cmizunaさんです。 それでですね、前にもちょっと言った、2012/11/18(Sun)にやる、第十五回文学フリマってのに参加して、新刊を売ります。 ようやく入稿したので(あぶなかった)、あと1週間ないですが、まあそれ…
3つ目の話 外国にいる共同研究者にこれまでの原稿を送ろうとする、その直前に色々振り返って、大体成り立つと思って放置していたり文献から引っ張ってくればいいやと思ってたりしてた式を、導出しては文末に付け足してる内に、appendixが本文と同じ長さを占…
戦中産まれくらいの著者の、30年分くらいの中からの選りすぐりとして選ばれた随筆集。後半は文学者批判がメインか。初めて読んだ人だけど、なんというか、頭のいい、それでいて凄く冷静な人、という印象。おかしいものをおかしいと言えるだけの力が存分にあ…
富の分配とかaffirmative actionとかの身近な正義の問題を、思考実験を通して徹底的に考え抜くことを目的とした本。ある意味ではそこの問題提起だけが重要で、特に単一的な結論は出ない。読んでるぶんにはわりとリベラル寄りの人かな。そう、最初はそういう…
数年前に少し話題になった、飼ってるセイヨウミツバチが急に大量にどっかいなくなってしまうというCCDという謎の現象を探る、ことをきっかけにして、現在のアメリカの養蜂産業のあり方とその根本的な問題点を探る。なんか、著者がわりとナチュラリスト寄りの…
最晩年、自殺直前に書かれた短編3つ。特に『歯車』は難解なことで知られてる一作ですな。具体的には、回っている半透明の歯車という幻覚を見つつ街を歩きながら、レインコートとか鼠とかのモチーフ、それに色の種類なんかに対する直感的な危機感に怯えて逃げ…
わりと似てるっつうか故意犯的にセルフパロディとも言える『ハートキャッチプリキュア!』を久々に見返すと目につくのはその色の淡さで、対して『スマイルプリキュア!』のどぎつい原色の持つ派手さは、それはそれでクールだったりする。普段は登場人物全員…
1つ目の話 トポロジカルストリングの自主ゼミ。braneを導入してChern-Simonsを出すっていう、まあ今回参加してる物理屋さんたちが一番使うとこ。発表者が何も説明せずに「論文には〜って書いてある」しか言わなかったので、「早く帰って論文を読みたいなあ」…
論文読み なんか、何ヶ月か前から、1日に3時間だけ新しい論文を読む、とかやってて、まあ1週間に3,4本くらいは流し読みしている。大体まだ、何を読んでも面白いですね。 3つ目の話 参考にしてる論文からわりと初期の段階で2倍ズレてたんだけど、そこで無理矢…
3つ目の話 その、めんどくさいなーって思ってるところが、概ねの方向性として解決したことになっているらしい。計算してる最中はびっくりするくらい何もかもがおかしくて、論文に書いてある式を2本書き写してそれを足すと論文からずれる、今まで正しいと思っ…
幻肢の治療で有名なラマチャンドランが、自分の両親が偽物にしか見えなくなるカプグラ症候群とか、視界の左半分のことが意識の中に入らなくなる半側無視とかの不思議な症例について脳や神経の働きから説明していきながら、脳の進化や自己意識と身体の関係に…
70歳くらいの谷崎潤一郎が、自分の持ってる一番古い記憶から小学校卒業くらいまでのことを、事細かに書いた本。なんか、遠出をした時に電車で乗り合わせた少女の美人だったこと、みたいなのが書いてある。特に、書いた時点で失われていた昔の江戸のことを書…
1つ目の話 トポストゼミ。前日に予習したはずなのに、最後の方に全然読んだ記憶が無い話があって「……あれ?」って思った。一応mirror symmetryの証明が完了したことになるらしい。 3つ目の話 算数の部分は分かった(計算が合った)けど、数学の部分はさっぱり…
夏コミ再販版。家族同然に一緒に暮らしてきた幼馴染みが、恋人になった途端に急死してしまったけど、幽霊になって戻ってきた、という話。この幽霊、明穂が、まあいい女でな。いやまあ、去り際をわきまえたのをいい女と称するのもアレですけど、とにかく可愛…
3つ目の話 そのめんどくさいとこ、細かい数学的議論がめんどくさくなる前に既に、初等的な算数の部分での計算が合わなくてめんどくさくなってる。単なる超幾何微分方程式を出すだけなのになー。つまんなさ過ぎてびっくりする。 『脳のなかの幽霊』っていう、…
3つ目の話 英語に直したついでに、これまで1個放置してきた、まあ先行研究にもしれっと書いてあるし定性的に成り立つと思ってた式があったのを、ちゃんと詰めてみましょうと言うことになって。で、まあ、それを文献参照してみたら、かなりexplicitに求めた表…
2008年のノーベル賞受賞者の1人である著者が15年くらい前に『パリティ』に連載していたという、かなり薄めの場の理論の教科書。くりこみをほとんど無視して、実験の結果を時系列的に説明して標準模型に達する、あんまり見ないかもしれない設計。標準模型って…
前作『狼と香辛料』そのままみたいな世界観で錬金術師をやるよーみたいな話。そういう受けた部分を残しつつ、ヒロインが幼いぶん、前作より会話に丁々発止感が抜けて軽く読み流せてしまうようにしたのがいいことなのやら悪いことなのやら。マグダラで眠れ (…
主人公、さり気にイラストに入ってくるのも含めて、いつもの杉井光のスターシステムと思いきや少しずらすんだなー。1巻の頃からどう見ても狐徹を倒すフラグがいっぱい立ってたわけで、それをどう飾るか。生徒会探偵キリカ3 (講談社ラノベ文庫)作者: 杉井光,…
久々の続刊。キャラ表は旧世界新世界で2枚用意してくれませんかね……? 風呂敷の広げ止まり、ということで少し落ち着いた1冊。完結したらすごいな、これ。東京皇帝☆北条恋歌 10 (角川スニーカー文庫)作者: 竹井 10日,要河オルカ出版社/メーカー: 角川書店(角…
中身自体はあんまり内容無かったけど、ようやく登場人物同士の関係が出来上がって、これまでずっと序盤臭漂ってたこのシリーズが動き出した気配がある。2年待ったな。ゴールデンタイム5 ONRYOの夏 日本の夏 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,駒都えーじ出版社/メ…
無事続刊につき、目的と世界観を整理し直したような1冊。普通に良いので特に言うことはないなー。楽聖少女2 (電撃文庫)作者: 杉井光,岸田メル出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2012/09/07メディア: 文庫 クリック: 27回この商品を含むブ…
いとうのいぢイラストを携えて筒井康隆がラノベ参入、最初の10Pくらいの設定と情景描写くらいまではまさにラノベで「すげえ! さすが筒井康隆、なんでも出来るな!」と思ったけど、美少女キャラが喋り始めればあっという間に昭和エログロに、そこにちゃんと…
2年くらい前に神戸新聞の人材広告に「右のキャラクターがいまいちいけてない(萌えていない)理由を3つあげなさい。」という文章で登場したキャラクター、いまいちさんを、地元神戸出身の森田季節が小説化。なんかまとまりも設定もばらばらな短篇集で、共通…
初心者が英語を安全に、つまり伝えたいことに対してその英語の拙さが邪魔にならないよう書くための指南書。一人称の視点をあまり移動しないとか、前の文に出てきた要素を先に出して最後に新たな情報を付け足す、とかの、「まあ、そうかな」という感覚の部分…
くまのプーさんの原作。出てくる動物たちが、みんなちょうどよい脱力加減の駄目っこ動物っぷりで、真剣に話し合ってアホみたいな勘違いをしている様子は「どうしようもねえな……」という面からの愛らしさはあるものの、その中でもプーさんがアホなことを言っ…
1つ目の話 トポスト自主ゼミ発表。ぐだぐだだったけど、しかしみんなで読んでるレビュー論文の説明があまりに端折りすぎてて発表者殺し。holomorphic anomaly equationとか、式1つも使わずに説明してるんだぜ。 3つ目の話 今までの話を英文に直して少し体裁…
1つ目の話 トポロジカルストリングゼミの予習。ようやく物理が始まって俄然面白くなってきてはいるんだけど、しかしあんまり説明が詳しくないので、まあ大変。自主ゼミ的にはいいんだけど。次回くらいに俺も発表するけど、どうすんのかね、これ。2d(2,2)thy…
山奥のド田舎に、妖怪と人間が共存している村があって、そこで生まれ育った主人公たちヒロインが久々に帰省する、という粗筋で始まる現代和風伝奇、かな。わりと明るくストレスフリーなストーリーなので、あんまあれだけど。見れば分かるけどロリゲー。予約…