121018

  • 1つ目の話
    • トポスト自主ゼミ発表。ぐだぐだだったけど、しかしみんなで読んでるレビュー論文の説明があまりに端折りすぎてて発表者殺し。holomorphic anomaly equationとか、式1つも使わずに説明してるんだぜ。
  • 3つ目の話
    • 今までの話を英文に直して少し体裁を弄った。それは研究の話じゃないよね?

 風邪ひきまして。よく知らない人は「鍵オタならそこは『流行性感冒』って言うべきでしょう」と思うでしょうが、流行性感冒が実はインフルエンザの別名なので、『Kanon』の美坂栞が風邪を流行性感冒と称したのは間違い、ということはあの頃の葉鍵オタならみんな知っています。なんかブログが久々なので、文体がちょっと変ですね。えっと、まあ風邪、鼻水とか下痢とか微熱とか喉ちんこが腫れて喉巨根になるとか諸症状ありますが、今回はやたら空咳が出ましてね。というか、研究室の後輩に1人、この1ヶ月くらいずっと咳してる奴がいまして、そいつに遅れること数週間、うちの研究室でも風邪が流行っている感じです。そいつが今冬のモードを作っているということで、そいつを俺の中でお洒落泥棒と呼ぶことにしているのですが、誰の前で言ってもぽかんとされますね。
 そんで、その咳が思いのほかしんどいのですよ。ただでさえ呼吸があまり得意でないのに、喉が痛いとこれはつらい。そん中で自主ゼミの発表者として4時間喋ったりしてると、まあちょっと、喉から弱めの仔牛が産まれてきそうな咳が出るわけ。咳をしても一人と一匹(緑色の仔牛)。というか実際、肺炎みたいな痰は出ているんだけど。サナトリウム文学ですよ。まだ俺はブログの書き方が思い出せてないね。おっぱいぼろん。
 大学に診療所があって。大学病院と違う、もっと小さいやつで、外からお医者さんを招いてやってるみたいです。最近は内科と神経科だけみたいですけど、まあ行くと診察をしてもらえるんですね。行かないと診察してもらえないと思う(悪魔の証明)。それでちょっと時間作って行ってきました。俺が診療所行くのなんか、たぶん6年前に健康診断の結果をもらいに行ったきりですよ。その6年前っていうのも、「健康診断の結果の紙、もらいに来ました」「えっと、ここで結果を出すには100円かかるけど、もう1ヶ月待てば学部の教務を通して結果を受け取れるようにしますので、急ぎの必要がないならそれを待った方がいいですよ」「いや、今」「そこまで言うなら……」ってわりと押し切ってもらったけど結局その紙はたいして使わずに捨てた、みたいの以来ですから、もうまともに診療所なんか行ったことないわけ。なんか、煉瓦造りのえらい歴史のある建物の中にある狭い診療所の廊下で、血圧だけ測ったのは覚えてるけどさ。
 でもさ、その6年前の時のカルテって、残ってるものなのね。最初に受付で「こちらは初めてですか?」なんて言われて「ずっと昔に健診の紙を取りに来たことはありますけど」とか答えてみたら「カルテありました」なんつってさ。すげえなと思って。そういう紙って、いつまで残るもんなんだろうな。
 そんで、ちょっと待ってから問診されました。これまでの症状とか、大きな病歴とか、研究室の環境とか訊かれたあとに、いきなり、
「ちゃんと努力、してる?」
「……えっ」
すごいこと訊かれたなと思って。なんでこのおばあちゃん先生、俺が努力というものを一度もしたことがないのを知っているんだろうと思って。特に最近は、風邪を理由にしたり、研究所内で色んな人を招いた研究会が開催中で慌ただしいことを理由にして何も研究していないこと、しかも次のステップは「ここまで日本語で書いてきた研究ノートを英語に直して共同研究者にメールする」という簡単なものなのにそれすら手を付けてない、なんなら「科学英文論文の書き方」みたいな新書を読んでそれで何か研究を進めた気になっているというこの体たらくを、なんでこのおばあちゃん先生が知っているのだ、カルテか、その6年前から密かに匿われているカルテに全部書いてあるのか! 道理でいつからか身体が乗っ取られていると思った! 俺はカルテに操られているのだ! 助けて先生! っていうことを視線で訴えたら、
「うがいしたり、水分摂ったりとか、ちゃんとしてます?」
「あ、それは、まあ、そのくらいなら」
だってさ。診療所、学生は初診再診料は無料で、PL顆粒が9回分だけが計57円也。健康診断の結果の紙をシュレッダーで粉薬状にするより安い。