2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

荒川工 『ワールズエンド・ガールフレンド』

見破られるのが前提のまま続けられる叙述トリックと、それを逆手にとった結末の選択と。ギャグを抜いて、10年分の深みを携えた『ぼくらがここにいるふしぎ。』、なんて言うとアレだけど。ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)作者: 荒川工,くまおり純…

綾崎隼,紅玉いづき,柴村仁,橋本紡,入間人間 『19』

『19歳』をテーマにしたアンソロ。どうにも「19歳」を「もう過ぎ去った、不安定だった頃」みたいに振り返るような視点が多い、ような気がする。それをお得意の「一生懸命な少女」に仮託した、紅玉いづき『2Bの黒髪』が珠玉。入間人間の『19歳だった』も、キ…

竹井10日 『10歳の保健体育 4』

下ネタ寄りのギャグラブコメ。もう際限なく飛び出るロリっ子。ポケロリか。まあ、面白いのでいいです。10歳の保健体育4 (一迅社文庫 た 1-5)作者: 竹井 10日,高見明男出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2012/01/20メディア: 文庫 クリック: 24回この商品を含む…

森田季節 『神聖魔法は漆黒の漆原さん』

魔法少女ラブコメ、って括りでは何の説明にもなってないけど、今んとこそんな感じ。序盤の設定説明の部分の筆致がやけに拙くて、後の伏線とギャグ用の捨て設定との区別がよく分かんなかったので、ちゃんと説明役を用意してくれたらいいのになあ、って思いま…

アレクサンドル・デュマ 『モンテ・クリスト伯』

巌窟王の名前で知られている復讐劇。大部らしい、余裕ある丁寧な筆致の溜の部分と、対比的に大事なところのスピード感が面白かった。こっそり復讐の種を蒔き始める中盤、そっから一気に仇敵を陥れていく辺りの昂揚感も気持ちいいけど、読みながら「それはち…

-120223

古田幹雄 『指数定理』 4章頭くらい。完全に見失った。これからどこに行くのかも分からない。 LFT なんか、ずっと悩んでた辺りをどんでん返しするような論文が出ているような気がする。 何をやっても裏目に出るね。何を書いても怒られるような気がするし。潮…

-120220

LFT ごちゃごちゃ計算してみたけど、やっぱ駄目だった。よく見てみたら、かなり根本的なところで駄目っぽいので、あーあ、って思った。楽しくない。 帰省して以来、研究室の全ての人に対して疑心暗鬼で、一旦先方からコミュニケーションをとってくれた人じゃ…

-120216

LFT 大して進みもしない計算が悲しくて、徹夜明けの朝方、研究室の窓を開けて風を通して「眠くなるまで少し考えよう。寝たら死ぬけど」ってやってたら、なんかちょっとだけどうにかなった気がするけど、(正しいとしたら)最後の1つがよく分からん。この表式で…

雨に刻め、足首の脈動。

昨日まで俺、実家に帰省してましたけど、これがびっくりするくらいタイミングが悪くてね。まあ大事な研究会に出損ねるわ、菓子折を持っていくタイミングを逃すわ、そして、百万単位の金がかかった書類の締切が間に合わなくなりかけるわの大騒ぎなわけ。「cmi…

-120211

論文読み なんで自分がこれまで読んでなかったのかわかんないくらい、今考えてる問題の基本的な論文をたらたら読む。まあなぜ読んでなかったかというと、書いてあることは大体前に一度説明してもらったことがあって、少なくとも今問題としている部分の解決に…

 アーシュラ・K. ル=グウィン 『ゲド戦記』

長編ファンタジー。オリジナルの言語や魔法が飛び交うファンタジーなのに、その筆致はすごく慎重で、バランス感覚をとても大事にしながら、ゆっくりと物語を積み重ねていく。それは世界観もそうで、魔法の無闇な使用を諌めるような魔法設定、単純な二項対立…

-120208

LFT ここでも1回話、した計算のやつ、たまに考えたりしている。LFTの境界条件の使い方がねえ、よくわかんなくなってきた。前に教員に説明された時は、fusion係数で書けるって言われたんだけど、それがねえ。だからと言ってノーアイディア。 昨夏にiPhone買っ…

別にいい。それもこれも全部、俺のものだから。

えー、2/5のコミティア99、行って、本を売って来ました。まだ俺の小説に対するアニメ化のオファーは来てないんですけど。まあ、今回はその日のお話。 あの、2/2に修論発表会があって、そのあとちょっと大変なことがあって、そのまま深夜バスに乗って、当日の…

COMITIA99の告知をするのです

告知です☆ 2/5くらいまで一番上に上がってるので、最新のエントリはこの下ですね。 えっと、cmizunaさんが同人誌を出すよ。 俺の幼稚園と中学と高校の同級生であるところの @asetonn と、競作の形でオリジナルの短編小説的なものを書いて1冊にしたやつが、2/…

SMEE 『同棲ラブラブル』

『ラブラブル』のファンディスク。各ヒロインごとに、あのシナリオの数年後くらいを描く。どのヒロインも、主人公ハルくんの奇行を上手くいなす、夫婦漫才のような距離感でいちゃこらしている。それでいて、今回のどのシナリオも共通して、起伏の部分に、例…

エントリ削除のお知らせ

ここにはかつて「[がんばろう] 最近、『モンテ・クリスト伯』を読んでいてさ。いま丁度、復讐の始まったところだよ。」というエントリがありましたが、当該エントリの文章は私cmizunaの著しい誤解に基づいており、公開するに不適切であると思われますので、2…

120130-0201

古田幹雄 『指数定理』 要るような気配がしたので読み始めました。ほんとに数学じゃん……。数学の言葉を使っているところはさっぱりだけど、物理の言葉を使っているところは「おお……そういう意味だったのかよ……」って思う。そもそもWittenがさあ……。 修論発表…