ラノベ

築地俊彦 『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!』4-6

過去篇の4巻、キス島の5巻、秘書艦に任命される6巻とあちこちに出向いては駆逐艦魂を見せていく。ゲームのシステムに上手く解釈を与えながら、ベタベタの熱い展開に持っていく。沈まないと分かってはいても。インファイトで殴りあう駆逐艦っていういい題材を…

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 7』

あれ、終わるんじゃねえの。第一部完だった。加藤かわいいな……。同人でやりたいことやるなら、最初から自分でやらないとな。冴えない彼女の育てかた7 (富士見ファンタジア文庫)作者: 丸戸史明出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房発売日: 2014/12/20メデ…

田中ロミオ 『人類は衰退しました 平常運転』

blu-rayの特典とかの短編をまとめた1冊。しれっと風刺する戯画化の鳥瞰っぷりが、相変わらず違うタイムスケールとか違う高みに生きてんな、という感じがする。人類は衰退しました 平常運転 (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 11』

まだシリアスな場面があって、場面を整えるのにもうちょっとかかりそう。いきなりJRPGみたいな技名出てくるところがこの作者の一番つらいとこだからな……。あと臣くんが出てくる……。彼女がフラグをおられたら(11) こんな床が抜ける寮にはいられない、私は角部…

川上稔 『境界線上のホライゾン ガールズトーク 狼と魂』

追想の中篇サイドストーリー。戦闘であって戦争じゃないので薄い。普段馬鹿やってるやつらに見えて、それで歴史になっていった人たちの重みを抱えていく役割みたいのがあるわけで、過去はそれが軽いぶんだけ色々未熟。GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン …

竹井10日 『愛だ恋だを取り締まる俺に、春がやってきたので無秩序 1』

なんかめんどくさい設定が色々あるけど、キャラ全部『東京皇帝』にいたやつじゃねえか!愛だ恋だを取り締まる俺に、春がやってきたので無秩序 1 (角川スニーカー文庫)作者: 竹井10日出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014/10/01メディア: Kin…

砂義出雲 『天網炎上カグツチ』

ネットで炎上することを力にして戦わされる正義のヒーローを主人公とする。ラノベという分野のなんでもあり感を活かして色んな素材に間接的にぶち当てながら、生きることのつらみを訴えるこの作者の熱さは健在ながらも、この内容だと、出来ればネットの炎上…

森田季節 『不戦無敵の影殺師 3』

最強と名乗る主人公たちが裏社会の異能にボコボコにされて、よりどころであった強さすら失うところから始まる1冊。実際に最強であるかどうかと最強を名乗るセルフプロデュースとが違うことなんか、当たり前に違うのだろうけれど、実際に目に見える異能力があ…

森田季節 『アルケミストの終焉創造術 2』

お色気シーンとか、なんか情報量がない場面が多い気がするんだよなあ……。そこ読ませたいなら読ませたいでいいけど、せっかく変なもの書ける作者なんだから、読ませたいところを変にして欲しいとは思う。アルケミストの終焉創造術《ニルヴァーナ》2 (GA文庫)…

支倉凍砂 『マグダラで眠れ 6』

恋心を動機にして物語を動かし始めてしかも開き直っちゃってるし、いつの間にやら完全に前シリーズと同じパターンだが。マグダラで眠れ (6) (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,鍋島テツヒロ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/10…

杉井光 『神様のメモ帳 9』

たった1つの冴えた結末に向かって、このシリーズらしいやり方で綺麗に締めた最終巻。まあ最後に自首する意味はなかったと思うけど。神様のメモ帳 (9) (電撃文庫)作者: 杉井光,岸田メル出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/…

川上稔 『境界線上のホライゾン 7』

3冊計2600Pくらいで関東解放とネルトリンゲン。わりと展開がオーソドックスに見えるのは、苦戦は強いられるものの武蔵勢は各局面で勝っていくとこにある。その中でまずは羽柴側に新世代キャラを配置しつつも、武蔵側にも長太という若々しいキャラがやってき…

丸戸史明 『冴えない彼女の育て方 FD』

ファンディスク、なんて名前で、完結前にこれまでの雑誌連載ぶんをまとめた短編集。時系列的にはこれまでの各巻の間、短い中に各ヒロインといちゃこらしてて、こいつら俺の知らないとこで、こんな! って思う。冴えない彼女の育てかたFD〈ファンタジア文庫電…

杉井光 『東池袋ストレイキャッツ』

不登校男子高校生が路上ライブを始める、杉井光のいつものといえばいつものだし、曲の古さは対象年齢を上げてんだかなんだか。東池袋ストレイキャッツ (電撃文庫)作者: 杉井光,くろでこ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/06…

内田弘樹 『艦隊これくしょん −艦これ− 鶴翼の絆 2』

アイアンボトムの消耗戦、そして戦うことを拒否する大和を前線に引っ張り出してくる物語。それぞれのノベライズシリーズで設定が違う中、船としての記憶を持ちながら生まれ変わってくるというこのシリーズ、それにそれを書くだけの現実の軍事知識を持ってる…

川岸殴魚 『人生 第8章』

アニメ放映中のギャグラノベ。この作者の前のシリーズから読んでてわりと好きなんだけど、そういやアニメから入った人の感想で「人の人生相談を肴に美少女達といちゃこらハーレムしてる」とかいうのがあって、「え、そんな言い方も出来んの……」と思ったんだ…

朱門優 『修理屋さん家の破壊神』

触れたものを壊してしまうヒロインと、ものが壊れていることに我慢ならずに修理してしまう主人公の現代学園もの。設定的には続きそうだけど、最後でもう一段階メタに飛ばすのは、単巻ものならいいけど、という感じだが。そういう"構造"を作るのは相変わらず…

田中ロミオ 『人類は衰退しました 9』

完結。前巻に引き続き、わたし月へ、そしてその章のタイトルが『妖精さんの、ちきゅう』という。そしてまあ、わりと寄り道なしにこのシリーズ全体のネタばらしへ。用意されていたのであろう結末だけあって、シリーズを読み返したくなること必至。人類は衰退…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 9,10』

第1章完、第2部へ。第1部は練習、というよりデバッグであった。やり直しという1つ上の目線がヒロイズムを煽る。彼女がフラグをおられたら(9) 世界の真理など、私一人で充分だ (講談社ラノベ文庫)作者: 竹井10日出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/06/06…

竹井10日 『10歳の保健体育 7』

10歳にご当地アイドルやらせる話。小学生チームが勢揃いだが、何故か面白いのは翠蓮父娘との半笑い絡みである。10歳の保健体育: 7 (一迅社文庫)作者: 竹井 10日出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2014/06/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

森田季節 『不戦無敵の影殺師 2』

現代(世知辛い人気商売業界)異能バトルもの第2弾。お笑い芸人とかにも共通しそうな話だけど、事務所同士の力関係が出てこない分だけマシなのでは……。つらい。不戦無敵の影殺師2 ガガガ文庫 不戦無敵の影殺師作者: 森田季節出版社/メーカー: 小学館発売日: 20…

森田季節 『烈風の魔札使と召喚戦争 4』

おしまい。なんだろうな、1冊1冊で山場とオチを用意しなくちゃいけないとかハーレム体質とか、続き物ラノベというフレームの必要性に疑問を感じ続けたのは、『Wizard's Soul』辺りと比べちゃってるからなのかしら。文庫としての読み応えとして期待されるもの…

築地俊彦 『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!3』

何もないリンガ泊地に飛ばされた第14駆逐艦隊、そこで待つ老提督と秘書艦叢雲(なんたってこの2人の老夫婦然とした雰囲気が良い)、それにあきつ丸、という話。個人的にはちょうど秋イベで初期秘書艦叢雲を沈めかけたとこだったので、作中のボロボロの叢雲を見…

樋口司 『ウサギツキ双魔鏡』

うーさーのスピンオフらしいがほぼ関係ない現代異能ラノベ。構成だけ杉井光のクレジットがあるけれど(池袋という設定とか、最後の警官の出し方とかそれっぽい)、それよりは誰がどう企画したのかが気になる。ウサギツキ双魔鏡 (MF文庫J)作者: 樋口司出版社/メ…

築地俊彦 『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 2』

公式ノベライズでキャラは沈ませられないとか縛ると、わりとこの方向はつらいですよね……。ガンパレとは。艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 2 (ファミ通文庫)作者: 築地俊彦出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン発売日: 2014/05/29メデ…

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム 8』

終わっちゃった。なんか、記憶が完全にぶっ壊れてからサブキャラが頑張るところ、もう1冊かけてじっくりやって欲しかった気がするな……。草原に白テーブル置いたり橋でダッシュしたり、もうただでさえ、最後の方によく分かんないのちょくちょく入ってくるんだ…

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 6』

こないだ『丹下左膳餘話 百萬両の壺』っていう日本の戦前の喜劇映画観て、「この笑い、どっかで見たことあんな……」と思ってよく考えたら丸戸の笑いだったんだよな。今回は原画パート。まあ最後の引きは普通に読んでて違和感あったとこだったので、加藤の苛立…

内田弘樹 『艦隊これくしょん −艦これ− 鶴翼の絆』

これも艦これノベライズ。船そのものが……記憶を引き継いで艦娘になるねん……。というわけで、わりと史実戦争の話とか多めの構成。この辺はまあ、著者がそこ詳しいんならそこを書くのが一番面白くなるんじゃないの、くらいの気持ち。艦隊これくしょん ?艦これ?…

なかひろ 『初恋コンテニュー 2』

まあ続くのならこの方式かな、という感じで2作目、今度は疎遠になった幼馴染みが攻略対象。その解決もわりと上手く一捻りあって、前巻よりは素直に面白かったかな。鍵で同人書いてたこの著者は、最終的にKanon問題に触れるのかしらね。初恋コンテニュー 2 (…

森田季節 『不戦無敵の影殺師』

異能が一般化し使用を法律に制限された社会で、強いけど地味で人気のない異能を持った主人公が、売れない芸能人みたいな立場で悩み苦しむ話。異能力バトルものでラノベラノベしい感じになってはいるが、こっから先「年齢を上げた『エトランゼのすべて』」に…