2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

090129-

量子力学2 木1でテスト。なんていうのかな、俺の来年の卒業研究を担当する教員相手に斯くも不様な答案を返したかと思うと、俺は謝らなくちゃいけないような気がするね。同じ班の他の人達は去年とっててたぶん今年なのは俺一人なんだろうけど、それで教員に班…

ゴールディング 『蠅の王』

15少年漂流記が狂気に取り憑かれるとどうなるか、みたいな作品。(人種差別がどうとか別にして)主人公の少年は自分をイギリス人、狩猟に取り憑かれて元の仲間だった者達を襲うようになった人を蛮人と呼んで区別したりして、それをメタファーとして社会の脆さ…

090128

量子力学2 今シーズン唯一のテスト前特別進行ですね。来年の卒業研究の担当教員で心証にも関わるので、適当に形にしたいところではありますが。 amazonで注文してたZwiebachが2/28発売表記だったのにいきなり発送のお知らせが来てびっくりした。読む本無くな…

ナボコフ 『ロリータ』

最初は幼女を描くエロさに興奮させられて、中盤には徐々に退廃していく主人公一行の旅路が醸す腐敗臭にあてられて、終盤には狂う主人公と哀れなロリータに共感させられて、ついでに注釈にはミステリさながらの物語としての構成美の深さに再読を誘われて。ど…

貝塚茂樹 『孔子』

著者は湯川秀樹の兄弟さんだな。孔子の生きた時代を周辺的に整理していって、どういった人間だったかを探るような本。本自体がやや古めなのといかんせん新書なのとで、どうにも窮屈そうであんまり読んでて楽しいという感じではない。窮屈そうというのは例え…

090125

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 極小曲面について。あんま興味ないので流し気味だけど、一応これで読了でした。次何読むかね……。スティグリッツ? ドラッグストアに行って、cmizunaさんに一番お似合いなグッズを探すのです。えっと、出来るだけオシャレ…

090124

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 この本の特色、こんなに薄くて前提知識も要らないのにGauss-Bonnetの定理までいける、というやつです。Eular標数ってハルヒに出てきたやつー? とかほざいてる俺でも大丈夫。 妙に右手の小指が痺れる。机に座ってものを書…

アラン 『アラン定義集』

哲学者アランが、自分の言葉で色々な言葉の定義を書き留めたというもの。アルファベット順にAから読んでいくと、最初はその定義に使われてる言葉もまた他で定義されているようで読みにくいんだけど、慣れていくうちに1つの確かな世界観、言語感覚、体系が浮…

森鴎外 『ウィタ・セクスアリス』

SEO的には『ヰタ・セクスアリス』の方が。森鴎外自身の、性欲に関する自伝的小説、らしい。少年時代から23歳の洋行くらいまでを描いている。顔のコンプレックスから非モテをこじらせて虚勢を張ってる知的エリート、と簡単にまとめてしまえそうな気もするくら…

村上春樹 『意味がなければスイングはない』

音楽について書かれたエッセイ集。音楽そのものの感想もさることながら、音楽を通して浮かび上がる音楽家のパーソナリティ、タイトルで言うところのその音楽、スウィングを成りたたせる内在的な意味というものを書いている。"意味"という文章化されるべき部…

090123

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 測地線がどうこう、最短距離をとるものとしてどうこう。何もかもがどうでもいい。 隣の銀河にあるパプリカ星にすむパプリカ星人のことを考えながら生きます。ボクがため息をつくたびにパプリカ星では大津波が起きて大惨事…

090122

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 平行移動とか。もっとまじめにやりましょう。 帰省中です。まあ年に2度も帰り3年目ともなると特に書くこともないですよ。帰省中と寄生虫をかけた大変知的で面白い駄洒落も去年使いましたしね。いやむしろ、特に書くことも…

090119-20

課題演習 理論は発表。電弱。SU(2)×U(1)対称性を持つ系を作ってSU(2)を壊してラグランジアンを書き直すところまで。ただ書くだけ。実験はTDCのキャリブレーション。測定可能な最低時間が存在するということをわかってなかっただかなんだかで、どの辺りからま…

関西の人たちは何を喋ってもとても面白いので劣等感を感じてしまいます。

いつも以上に愚痴が長いのでまた別エントリです。説明会の時も同じことをやって、cmizunaさんは卒業研究がらみで何かあるごとにびっくりするくらいの愚痴を溜める性癖があるんだろうな、ということがわかり始めてきました。ほんとに始まる前にいなくなっちゃ…

090118

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 構造方程式がどうとか接ベクトル場がどうとか。あと1週間あれば読み終わるけど、その前に帰省するから早々に次の本を決めないと。院試があるから春に中断してもいいやつだよなあ。Zwiebach(いつの間にかわけわかんない価…

090116-17

小林昭七 『曲線と曲面の微分幾何』 数日やってた、色んな曲面の主曲率をひったすらに計算する(楕円放物線とか違うパラメトライゼーションで3回やったぜ)演習問題の最中で心が折れました。楕円面の臍点とか興味ないし。そうそうヘソと言えば。ビール腹の臍の…

タグつくった

これまでお勉強日記の片隅に書いてたエロゲの感想を独立。尻切れの日記続出。書くようにしてからそんなに日が経ってないのでそんなに数はないけど、ま、編集漏れがあったら指摘して下さい。しかし思いつきで一気に編集するとか、RSSで読んでる人には(一応全…

杉井光 『ばけらの! 2』

相変わらず内輪受けというか、特に著者の作風やラノベのレーベルだとかを知った上で読むと面白いシリーズ。ばけらの! 2 (GA文庫 す 2-2)作者: 杉井光,赤人出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2009/01/15メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 18回この商…

竹岡葉月 『SH@PPLE ―しゃっぷる― 4』

前後編の後編。いっぱい出てきてたキャラの人間関係をちょくちょく進めていく感じ。これはな……雪国→蜜ラインがあんまり一途だと話の動かしようがないな……。鳥子がんばれ。最後のはその、なんだ、芝目さん……むしろそれはヘタレなだけじゃね……。SH@PPLE―しゃっ…

竹宮ゆゆこ 『とらドラ・スピンオフ〈2!〉』

短篇集。短いからか、随分はっきり言っちゃうんだな、というの感じ。作者特有の、全力で痛いところをついてくる、という感じは相変わらずなんだけど。春田と女子大生の『春になったら群馬に行こう!』は本編自体の救済の意味にもとれて、本編の展開があんな…

PULLTOP『てとてトライオン!』

楽しかったー。OP曲から世界観、キャラの配置に至るまで徹底的に楽しむために作られてるし、そのテーマはシナリオ上でもかなり明確に強調されてて、その意図にひたすら身を任せて楽しめる良作、「絶対やるべき」という作風じゃないけど「迷ったらこれやれ」…

090115

課題演習予習 次回理論発表用原稿書き。題材は電弱。前に書いた続き、といってもラグランジアンを書くところまでやってあったので、SU(2)の方だけ破ってひたすら計算しただけ。

090114

曲線と曲面の微分幾何 色んな曲面でガウス曲率を計算しましょうとか、そんなん。 どのくらい普通のことか知らんけど、計算で興が乗ってくると、手が勝手に計算しながら脳の方で夢みるじゃないですか。いや、かなり妄想に近いタイプの夢なんだけど、「おっと…

090112-13

量力特論 火4。半古典近似を実際に使ってみましょう。第1回にやった計算結果を最終回で使う、という構成美は何年前からやってるのかしらね。そういうのかなり嫌いじゃないけど。 『曲線と曲面の微分幾何』 曲線を平面から空間に持っていってFenchelの定理。…

090110-11

九後 『ゲージ場の量子論』 土曜午前11時の時点で残り2Pの本文は全部目を通し終わり、あとは箇条書きでノートにメモをとって、演習問題も本文中でやったのが多くて2問を残すばかり。7ヶ月読んできたこの本も読了かと思いも一潮、というところで大学生協に出…

RococoWorks 『Volume7』

やり終わった。世界設定はかなりいい感じだけど、群像劇だしもう少し全員の葛藤を書きながら全体の流れの中で駒として使い切ることが出来るといいな、と。数は足りてるはずなのに駒の再利用多いし。死なないし。まとめきれてないというよりはなんか全員のカ…

090107-09

課題演習 水曜。月3,4。理論の発表。なーんだか知らんけど、毎度の俺の癖として、事前準備をすればするほどいざ発表の段となって前に立つとやる気がなくなる。なんつうのかな、死にたくなるんだよね、人前に立つと。あんだけ普段の授業で教員を馬鹿にしたよ…

森田季節 『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』『プリンセス・ビター・マイ・スウィート』

大学生協にポップ付きで売ってるやつ。世界設定は2冊とも同じなんだけど、純粋に続刊って感じでもない。『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』。題材は記憶と忘却とかを絡めた青春系でわりとよくある感じなんだけど、都市伝説設定で途中までの不吉な筋書き…

090106

量力特論 火4。久々の授業で教員もハッスルハッスル。かなり色んなことが楽しくなっちゃってるみたいでした。「オウあの公式は非常にいい」(岩波から出てる数学公式に対しての中国人の反応あるある)「回帰点近くで要注意」(WKB近似の限界あるある)等々ご自身…

虚空へ呟くその3。

ラグランジアンこそが理論物理だ、と言う時に、じゃあユニタリ性だのなんだのとラグランジアンに制限を与える存在って何なの? という疑問がある。つまり、現実を記述しうるためのラグランジアンが持たなければならない条件は既に全てわかっていて、それを満…