美宅成樹 『分子生物学入門』

 15年くらい前の本なんだよなあ。分子生物学の本。前進が速い分野なので今も正しいことが書かれてるのかどうかは分からんが。序盤から中盤は、生物に必要な機能を分子レベルでどのように発揮されているか、これとこれがくっつくとタンパク質の形が変わって云々、という話が続く。まあわりと難しい話というか、どのレベルまで興味を持てるかという話ではあるんだけど。それらを踏まえて最後の数章は、学問自体の向かっていく当時の方向を概観している。実際に使っている分子データベースの紹介なんかもあって、このあたりはまあ問題なく面白い。

分子生物学入門 (岩波新書)

分子生物学入門 (岩波新書)