2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

内田樹 『寝ながら学べる構造主義』

構造主義前、マルクスやニーチェから入って、ソシュール、そしてフーコーやバルト、レヴィ=ストロース、ラカンの「言っていること」を平易な言葉に置き換えて紹介していく本。「構造主義がどういうことを言っているのか」よりも「構造主義ではどういうこと…

081030

量子力学2 木1。 原子核物理学2 木2。 量子力学演習レポート 月曜の課題演習で角運動量の合成やって、木1で角運動量の合成やって、木2で角運動量の合成やって、この演習で角運動量の合成やってんだけど、何をどう語呂合わせすると今週がClebsch-Gordan記念週…

081029

量力特論 火4。前半は眠かった。後半はMoller operatorの話。便利だなーって。 非線形科学 水3。Rayleigh-Benard対流から、Navier-Stokes eq.とかを一般の固有値問題とした時に、簡単な伝導解を手がかりに安定な解を見つける話とか、構造安定性を持たないも…

籘真千歳 『θ―11番ホームの妖精』

サイバー気味のSF。かなりSF成分多めだけど、主人公の1人称だから語り口が柔らかくて、そこかしこにある登場人物を絞ったほのぼの日常要素もエッセンス。ちょっとはっきり説明しすぎだけど、わりに結構作り込まれてる世界観もストーリーの素材としてる内容も…

081028

九後 『ゲージ場の量子論』 なんかすっごい久しぶり。Goldstone modelの位相変換対称性がよく言うワイン瓶の底ですね、というやつ。 ボタンを押すと炊飯器が開く。シュール。

081027

課題演習 月34。実験の方は知識面の続き。スピンの固有値とか合成とか、知ってると言えば知ってる。細かいところを確認したりかなり丁寧に。理論ゼミはラグランジアン。ほぼ古典力学の範囲で説明。面白かったけど。 量力特論レポート ざくざく問題解いてる時…

081026

課題演習 理論ゼミの本読みはとりあえず読んだだけ。ラグランジアンを用いるとエレガンスな理論体系がとか、ユニタリにしないと妖怪ユニタリアンが夜な夜な枕をひっくり返しに来るので時間発展がね、とか。実験の方はまだ少し理論のことを。角運動量とかパリ…

081025

九後 『ゲージ場の量子論』 以下は上を受けて書いたメモ。これを書くのが今回の目的。TeX使うのでRSSリーダーの方はごめん。PCから何故かmobileページを見に来てる人もごめん。 εとθの交換関係というか符号。 スピノールとボソンは同じ微分記号で処理できん…

杉井光『さくらファミリア! 2』

今月の月刊杉井光。最後の展開はこの作者には珍しく次巻に引っ張ったけど、そこまで全体の軽いノリを維持しながらさり気なく伏線をわかりやすくばらまく技術はさすがだな。なんていうか、いっぱいシリーズ持ってるだけあってテーマってか読みどころがはっき…

081022-24

量子力学2 木1。一様磁場中の運動。スピンの影響とか。毎回の授業の方向が読めない。 原子核物理学2 木2。π中間子ポテンシャルの導出とか、色んな計算。 素粒子物理学2 金2。場の理論の基礎、平面波展開とか生成消滅演算子とかを入れたり。賽の河原じゃねえ…

竹宮ゆゆこ 『とらドラ9!』

うーん、前の巻の引きの伏線を随分あっさり崩壊させたなあという印象。そして外堀を徹底的に埋めるだけ埋めたところでまた引き。既刊でちゃんとやっちゃんを描写してたのが、ここにきて親という属性だけによらない話の作り方が出来る所以なんだろうね。そし…

竹岡葉月 『SH@PPLE 3』

前後編の前編。わーい兄貴がいっぱい出てるー。じゃあ俺は盗撮も兄貴と忍者の陰謀説で。かなり手を広げた感があるので、次の巻も期待。 SH@PPLE―しゃっぷる―(3) (富士見ファンタジア文庫)

サイモン・シン 『暗号解読』

シーザーの時代から第二次世界大戦、そして将来の量子コンピュータや量子暗号に至るまでを描いたサイエンス・ノンフィクション。数学の話もわりと多めだけど、こうやって歴史の側から見ると、どう役に立ったかというのがそのまま業績の偉大さとして書かれるの…

清野静 『時載りリンネ! 4』

相変わらず良質の児童文学っぽいんだよなー。あらすじ読んだだけでオチまで見えてしまう筋立てもそうだし、読みどころがそこじゃない、ってのもそう。等身大の少女のように見えて、だけど大人である作者が書いたキャラクターであるリンネが、天真爛漫に物語…

081019-21

課題演習 月34。前半の理論の方は、イントロをすっ飛ばしローレンツ変換のブーストがどうこうとかやってたので、正直半寝。後半はA2単独でまた理論。なんだね、自分の担当以外の問題って、やってくると浮くんだね。 風邪ひいた。日曜に一日かけてお伊勢さん…

スベる質問、スベらない質問

去年も書きましたけど、俺が教員に質問すると大概スベるんですよ。このスベるって感じを説明するのも難しいですけど、まあなんか、俺は自分の右脳にストロー挿してちゅうちゅう吸う作業に生涯を捧げるべきなんだなー、というエア天啓を受信しちゃいたくなる…

081016-18

量子力学2 木1。Bohr-Sommerfeltの量子化条件の導出から統計でよく使う状態数の計算方法まで。 原子核物理学2 木2。pp衝突の位相遷移の正負から核力が引力であることを示したりとか、やってることは面白いと思うけど、途中でルジャンドル多項式の定義とか入…

杉井光 『ばけらの!』

中の人たちの仲の良さが高じて、といった感じのメタフィクション。作者のブログとか読んでればなお面白いけれど、普通に読んでも普通の杉井光作品として面白かった。というか会話文弱いのか……。変にひねってないぶんキャラクターに乗ってて読みやすいと思う…

シュレディンガー 『生命とは何か』

60年以上前の名著、だそうな。当たり前だがその後も学問は続いているわけで(というよりこの本を読んで感銘を受けた人が進めたところも大きい)、使ってる言葉や知識が古かったりなどもあるんだけど、その「負エントロピー」などの発想の斬新さなどは今読んで…

横光利一 『日輪・春は馬車に乗って 他八篇』

新感覚派を代表する作家、だそうな。実験的な作風というか、習作を繰り返しながら色んな作風を試してる、って感じなので、短篇集全体の感想はちょっと難しい。『春は馬車に乗って』は自然描写と登場人物の関係の重なり方とか物凄い好きだし、『蠅』や『機械…

081015

非線形科学 水3。歴史的経緯というかその辺り。最終的には非線形非平衡の一般原理を作ればいいという話。他は別にいい、というか。そーなのかー。 九後 『ゲージ場の量子論』 演習問題の計算が合わなかったのでちゃんとやり直す。いかんね。 「がんばろう」…

081014

量力特論1 火4。たかだか1時間授業に出ただけでびっくりするくらい疲れた。5日ぶりに家出る時はもう少し人少ないところで練習しないと駄目だな。授業内容は特になし。換算質量とか実験室系とかやってた。ラボ系って発音する時はlaboだよなあ。lab.と書きなが…

サイード 『オリエンタリズム』

誰だったかに、将来留学するなら読んどけって言われた記憶があるんだけど、誰だったかな。とにかく。「ヨーロッパ人」(この本読み終わったあとだと、こういうくくり方もどうかと思うようになりますな)が世界を「西洋」と「東洋」に分割して、結果的に植民地…

081012-13

課題演習A2 しょうがないから2章までノート作った。全く読むところがないわけではない、か。でもなあ。前期の本と論文の読みは独学だったから加減がわからん。 九後『ゲージ場の量子論』 ゲージ固定関数を変分して、Green関数やらくり込み定数やらBRS4重項粒…

081011

量子力学演習レポート。 昨日の続き。意外と計算がめんどくさい。前期に一度やったことある計算なんだけどね。自由粒子のシュレディンガー方程式に変数分離を使おうとするなどの素人みたいなことやったりしています。 量力特論レポート。 とりあえず次週分だ…

081009-10

量力2 木1。経路積分の定義とかはここでやることでもないので、なんとなく聞き流しながら面白そうなことだけメモ。幾何光学とかアイコナール方程式とかに針路をとり始めたのだが大丈夫か。 原子核物理学2 木2。中性子の発見とか、もしそれが無かったらどうな…

とりあえずメモ

やること x=0〜23くらいまでの実験データに回帰曲線を乗せ、x=300くらいのデータのところで合うかを確かめる 予想 サチることがわかっているので、の形にしたい。あんまり関数型にこだわりはないけど。上に凸気味に最初に急速に上がって最後寝るならなんでも…

081008

非線形科学 水3。去年も最初の何回かは出たんだけど、序盤だけ去年とは違う教員がやるので中身もちょっと違う。非変分で非線形で非保存、と否定形でしか定義されてこなかった分野に積極的に挑んでいく態度がね、とか。 益川先生の質疑応答会みたいの 昨日の…

081007

量力特論1 火4。イントロと言葉の定義とかそんなん。講義ノートが既に出てるので、出なくていいといえばその通り。あれだ、よっぽど週末にやることがなければ、13回分のレポートを作って来週出してしまえばいいのだな。 現代物理学 火5。リレー形式で色んな…

081006

課題演習 月3。後期はA2の初回だったので、13時集合の16時くらいまで、途中まではA1と合同、後半はA2の人だけで延々と自己紹介してた。課題演習ってのはいいね、前期にそれぞれがやった、自分の手についた物理を語れている、という状況はなかなかに面白い。…