2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

崖の上のポニョ

@東宝公楽。なんか凄かった。うーん、凄味があるという意味の凄いじゃなくて、でも言葉にしにくい色々な印象に圧倒されたというか。絵はまあさすがというところ。最初の海中部分は映画館で観て損はないかと思う。ただその先のストーリーというか展開は思わず…

池内了 『物理学と神』

「神」という比喩を使って物理の哲学的な部分を中心に導入する本。だからまあ宗教と学問との兼ね合いだとかの話はないし、歴史を追う形になってはいても中世のイスラム科学にも一切触れてない。多分だけど、著者は宗教とか神学とかあんまり興味ないのかもな…

古川日出男 『アラビアの夜の種族』

メタメタフィクションというのか入れ子というのか、物語の重層構造や(個人的にはなじみの薄い)イスラム文化の持つどこかミステリアスな雰囲気を踏まえた年代記的な物語の物理的な厚みと、最強設定の主人公らがガンガン魔法打ち合ったり色に溺れたりという卑…

080730

九後 『ゲージ場の量子論』 iε処方やEuclid化で経路積分の収束性を要求したり。虚時間とると対称性がね。 ここ数日、なんのかのとついでをつけて学校に行って、実験室の鍵が開いてたら観念して実験再開しようというルールの下で逃避してるんだけど、あっさり…

080729

九後 『ゲージ場の量子論』 配位空間の経路積分、場の理論に応用してGreen関数の表式としてT積を使う正当性がどうとか。 最近物理をやってて1番良かったこと:RSFSフォントのDが手書きで上手く書けるようになった

080728

九後 『ゲージ場の量子論』 Weyl変換則とその逆やら。 8月半ばから筑波に泊まり込むから今のうちに学校行って実験しないといけないんだろうけど。雷が怖いからしばらく学校には行くまい。

080726-27

九後 『ゲージ場の量子論』 LSZ簡約公式やGLZ公式やって3章終了。4章の経路積分入ったところ。 押し入れ片付けてたら、とあるエロゲの箱の中から『ローゼンメイデン』の7巻見つけた。ちょうど2年前に失くしたやつ。びっくりするよ。

太宰治 『グッド・バイ』

わりにアッパーな方の太宰治。最晩年も最晩年、未完で絶筆となった表題作も含めた短篇集。軽妙な語り口で太宰の死生観が素直に書かれている部分もありこっちも変に身構えずに作者一流のテンポや言葉にひたれる。特に『パンドラの匣』の妙なポジティブっぷり…

080724-25

テスト終了。昨日今日で落とした単位 量子力学 5点くらいとれた気がする。 原子核物理学 チートシート振り回せばそこそこ。右手を3本折って書き写した甲斐があるというものです。 素粒子物理学 これもチートシートっつかノートそのまんまな計算が多くて。ノ…

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 2.0

@なんばパークスシネマ。情報量の多い映像で頭がぐんにゃりするけど設定さえ理解してしまえばね。2.0化でCG使ったところがアニメ部分とギャップがあるのもそうだけど、音響のヴァージョンアップも若干浮いてるかな。いや、音周りやたら良くなってて、これだ…

080723

今日落とした単位 物理数学特論2 1/3とれば可が来るテストに過去問はもはやチート。だいぶ楽させてもらった、と思うが実際点が取れているかどうかはわからん。まあテスト勉強中になんとなく内容を整理できたのでよしとする。 テスト前特別進行中。 量子力学 …

J・ウェブスター 『あしながおじさん』

こないだ読んだイプセン『人形の家』とある意味真逆を張った結末。こっちを書いたのが女性作家というのもなんとも。俺の最低な個人的感想も挙げておくと「これでジュディがもう10若かったらね」。そんなら俺もめちゃめちゃ共感して開けロリコンワールドなん…

080721-22

テスト前特別進行中。 物理数学特論 ノート読んだり惚けてみたり。過去問を解き直してみたり。うーん。 なんだねー、テスト勉強って自分で何やるか考えなきゃいけないからめんどくさいね。つい読書とかしてしまう。この本を読むよ、って決めて机の前に座っち…

伊藤左千夫 『野菊の墓』

表題作は下衆の勘繰りで引き裂かれた少年少女、というわかりやすい設定、シンプルな筋、写実主義の俳人らしく事細かに描かれ過ぎてる感すらある情景、更には最終的に登場人物まで全員が揃って憐れんで泣くので、共感というか同情はできる、けれども、なあと…

遠藤周作 『砂の城』

いわゆる「軽い」方の遠藤周作。まあ文体が軽いだけで中身は醜悪というか人の汚くどうしようもない部分に突っ込んだりはしてる。主人公が友人らの生き方を見て理解する、それを醜悪とするかどうか、本人が本人なりの価値観で懸命に生きていれば良いんだよ、…

080719-20

テスト前特別進行中。 素粒子物理学 ノート読み返してレポート全部解き直し。このあたりの授業は同じことを違うアプローチでやってるだけだし。寝ながらとってる自分のノートが面白すぎ。「レダーマン ボロピ 梅風味 ちちすぜ」手作りの文字化け。意味をフロ…

080716-18

原子核物理学 来週のテストが手書きのみ持ち込み可、ってお前授業ずっとパワポでしかもそのハンドアウトも簡単に印刷できないようにしてたのにそりゃないぜ、というの腹立ちが1週ぐるっと回って面白くなってきたから、じゃあ手書きで写してやるわ、とここ3日…

壺井栄 『二十四の瞳』

銃後から見た戦争の無残さがクローズアップされがちな本だけど、特に戦争に限らず、戦前戦中での子供達に降りかかる運命、時代の歪さと言われるようなことが、暖かみのあるユーモアの中にそのまま書かれている。そのあたりはたしかに残酷だとは思うけど、な…

080715

九後 『ゲージ場の量子論』 3-2途中、漸近的完全性からS行列の性質を出すところまで。あんまりゴリゴリ数式を弄る感じではないのでそれなりに進度は出るけど。Fock空間がどうとか詳しく言われても知らんし。 量力特論 Dirac場の角運動量とかはおんなじ計算を…

080714

九後 『ゲージ場の量子論』 3-1、スペクトル条件を出して、相互作用系の一般的な性質とか伝播関数とか。紫外発散はどうやったって残るぜよ、摂動論涙目wwwみたいなのね。 課題演習は先々週だかに間違えて、前期の授業としては7/7が最後らしいですよ、とお伝…

イプセン 『人形の家』

なんか女性解放とかそういう文脈で名前を聞いていた本だったので、あんまり面白さみたいなところを期待して読んでなかったし、主人公の女性ノラの世間知らずっぷりに腹は立つわ、中盤で追い詰められるノラの様子見て「スイーツざまあwww」くらいの気持ちで読…

080711-13

九後 『ゲージ場の量子論』 2章終了まで。CPT定理とか。演習問題がやっぱきついね。ラグランジアンの変分って純虚数になったら即ち0で良かったりすんのかしらん。

吐血。

文は人なり、なんて申しますがね、まっことその通りでございます。言葉なんてのは全部を自分に向けて書くしかないね。あのねえ、俺にとっちゃ言葉なんてのは堪えきれない吐き気みたいなもんでね。ほんとは全てが自分の中で閉じて完成された人間であるべきだ…

小林秀雄 『考えるヒント 2』

テーマがいろいろと広かった前巻とは違って、学問や歴史について、徂徠や仁斎などを中心に深く掘り下げていく今冊。官学を問題にせず、自分の問題としての学問、道を追求した近代の思想家達の話は学ぶところが多いけれど、個人的には現代物理っていう官学も…

080710

九後 『ゲージ場の量子論』 パリティ変換を少しだけ。計算をするというよりは本に書いてある通りの数式になるよう誤魔化すことを目的にする。 何の意味もなく寝飛ばして3連休目。まあ5時まで起きてんだからどっちかってと故意犯ですがな。 そんで昼に起きて…

080709

九後 『ゲージ場の量子論』 前回のDirac場の角運動量テンソルの計算がどうにも誤魔化せないのでまあ放置。そんな難しい表式ではないんだけど、演算子の順序とかいろいろ細かくやるのがもうめんどくさいから。ということでファインマン伝播関数まで出して2-2…

080708

九後 『ゲージ場の量子論』 引き続きDirac自由場の量子化。負エネルギーの解釈とか、定性的なところは知っていることが多くて、いまいち手ばっかり疲れる。あと、角運動量の計算1行が出てこないんだけど誰に聞けばいいわけ? 計算が出来ないところでRyderと…

080707

課題演習のデータのまとめとか 下記参照。gnuplotに起こしてprintscreenでペイントに持って行って手書きで近似グラフ書いてこれから先の見通しを付けたりなど。xlsに残しにくい数字以外のデータを意識。時間がパラメータになりそうという勘。機械制御してる…

080706

九後 『ゲージ場の量子論』 今度はディラック方程式の解で完全系作ってみましょうということ。 あつい。こんなん昼寝て夜起きた方が得。ひきこもり式サマータイム。自分でも「おお、俺ってこんなに何かに対して腹を立てられるんだ」っていうくらいイライラし…

080704-05

九後 『ゲージ場の量子論』 2-1終了。実スカラー場λφ^4模型の量子化からファインマン伝播関数出すとこまで。 素粒子物理学 中性カレントとかカビボ角、小林益川行列の導入。 結局勢いで除湿機を買ったけど、思いの外使い勝手が悪いなあ。どのくらい回してた…