才能が貴方に傅く。貴方に傅く才能。

 どうもこんにちは。好きな言葉は研究専念義務、cmizunaさんです。えっと、まあ告知エントリが1週間近く1番上に表示されてましたが、その日曜の文学フリマ、行ってきました。2月に出した既刊『こころりはびり』の残部と、あとは新刊の『みぎひざりはびり』ね。売ってきましたよ。なんかねえ、眠いわけ。土曜の夜に深夜バスで東京に行く道中が、びっくりするくらい眠れなくて。睡眠時間を全く調整しなかったのもあるのと、あとなんか、帰りの時もそうだったんだけど、俺の前の席に座るババアは俺の膝にぶつけるレベルまで背もたれを倒しても良い、みたいな法律があるらしくてさ。死ねとは言わんが奇病に罹ればいいのにね。
 まあ会場に入って、ちょっと遅れて来た相方の@asetonnと合流して、設営したディスプレイが、大体こんな感じです。

一番の彩りが、脱いで椅子に架けてある@asetonnのジャケットって、どういうことなの……? なんか雑だし……全体的に茶色いし……おばあちゃんの煮付けかよ……。
 んで開場が11:00ですね。いやー、昼過ぎくらいまでは、全然人が来なくて。まあそりゃそうなんだけど。立ち読み客すら来ないから、あせとんにコンビニおにぎりを貰っては
「この本が……この本が売れたら、お金は必ず返しますので……!」
「売れないけどね」
「ねー」
 トイレに行くあせとんについでにジュースを買ってきて貰っては
「この本が……この本が売れたら、お金は必ず返しますので……!」
「売れないけどね」
「ねー」
 っていう遊びを繰り返したり、あと普通に飽きてお仕事のメールを書いて
「『再現する』って英語でなんて言うの?」
「知るか」
「うーん」
 なんて言ってみたり、
「『死に体』って『しにたい』でいいんだっけ?」
「え、『しにてい』とか?」
「いやー、相撲用語だったのは覚えてるんだけど。あ、iPhoneで探したら『しにたい』で良かったっぽい」
「良かったね」
「うむ。文学フリマで漢字の読み間違いなんかした日には、周りの参加者からボコボコにされるからな」
 とか、延々無駄な喋りをしてて、これは店を引き払って居酒屋でやって大差ない感じだったんですけど。最終的には「今年のプロ野球のスタメン思い出し大会」とかやってましたからね。しかもどっちかが自信持って思い出して答え合わせができるのがロッテ日ハム巨人だけという、どっちも大してちゃんと野球を観てるわけでもないというこのクズさ。大して何にも特化してないからこうやって燻ってんのや。
 そんなこと言ってたら、あのねえ、文フリ、なんだろうな、買いに来る側も、うーん、この言葉は変なコンテクストが着くようになったからあんまりあれですけど、意識が高い、っつうか。貪欲、とか言えばいい? よく分かんないですけど、自分の目で探しに来てる、まあそれをしゃらくさいと思うかどうかが実際問題なんですけど、まあそういう人が多いので、雑なら雑に悪目立ちしてる俺らのところに来てくれる人もぼちぼちいて。いや、俺らがずっと喋っててうるさいから、隣のサークルの人たちが客を雇って目の前で立ち読みさせて、そうしてる間だけ俺らが黙ってるのを利用しただけなのかも知れない。まあそういう人らも、大概が立ち読みして「あ、この悪目立ちは、センスとかでやってるわけじゃないんだ」って悟って去っていきますけど、たまに買ってってくれる人もいて。ありがたいことですね。
 そう、そういう人たち、2冊並んでるのを見て、「どっちか1冊としたら、どっち?」って訊いてくるね。分かる。素人の小説を何の担保も無しに2冊買うのはしんどい。そういうのは値段の問題ではない。でもねえ、そう訊かれても、よく分かんないわけ。あの、装丁に関しては前回、紙の厚さが厚すぎて捲りにくかったので今回は薄くした、とかいう点では今回の方が良い。相方のあせとんの方の小説は、今回の方が断然良い。しかし、自分の小説の良し悪しがさっぱり分からないんだね。「義理とお世辞を含めれば前回の方を褒めてくれた人は何人かいる、今回の方はまだ相方にしか見せてない」というのしか判断材料がない。まーだから、一応「どっちか1冊としたら、どっち?」には「……新しい方で」って返すことにしました。在庫の量とかは関係ないです。(既刊残14部、新刊残33部。え、刷る数に関しては前回から学習しなかったの?)
 大体今回はそんな感じですねー。今回はなんかweb経由の知り合いっぽい人でも、別にこっちからハンドルネームとか尋ねたりしなかったので、まあ誰が誰なのかさっぱり分からなかったのはアレですが。ほんとは訊きたかったんですけど、それやると次回以降に来てもらえなかった時のお義理感つうか初回無料感の切なさが半端ないと言うことが前回分かりましたしね。今回うっかり名乗っちゃった人も気にしなくていいですよ。まあ身体が茶色に染まる奇病には罹ると思いますけど。茶色に染まったお前の乳首を見るたび思い出せ!