2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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論文読み インド行ってるあいだ、どうせ研究は出来ないだろうなーと思って、170Pくらいあるレビュー論文を読み始めてたやつが、読み終わったくらい。4dのN=1で局所化が出来るかどうかとかよく聞かれるけど、それってSW的な構造があるかどうかと同じだと思っ…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 7』

クリスマス。キャラが増えずに……話が進んでいる……。ヒロインは増えてるけど。季節ネタ多いけど、アニメではどうするんだろうな。彼女がフラグをおられたら(7) おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな? (講談社ラノベ文庫)作者: 竹井10日出版社/メ…

朱門優 『ゾディアック・ウィッチーズ 2』

2巻。敵味方の設定がでてきた。かなり『天使の羽根を踏まないでっ』に近いイメージになったような。ゾディアック・ウィッチーズ2 十二星座の魔女 (富士見ファンタジア文庫)作者: 朱門優出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房発売日: 2014/01/17メディア: K…

フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

そのタイトルでも、あるいは『ブレードランナー』の原作としても超有名なSF。SFとして使われてるギミックは、感情操作器械とかアンドロイドとか惑星移住とか、SFにありがちなものなんだけど、それを組み合わせて1つの世界を作り上げる力と、さらにその世界の…

浅田次郎 『勇気凛凛ルリの色』

作家が週刊誌に連載していた、軽めのエッセイ集。あんまり売れてなかった頃から、それが数年で『鉄道員』で直木賞を獲るくらいまで。作家だけあって、日常の出来事を脚色して書いたり、あとは当時にあった殺人事件なんかの、被害者や犯人のその瞬間の心情を…

ジョセフ・メン 『サイバー・クライム』

ちょっと昔、クラッカーのやり方が「トロイを忍ばせてbotとして操り、企業サイトへのDOSアタックに使って脅迫する」だった頃(今は個人情報をそのまま盗んじゃうよね)の、インターネット犯罪のドキュメンタリ。洋書のそういうドキュメンタリらしく、個人に迫…

飯田泰之 『ゼロから学ぶ経済政策』

「ゼロから」として始めるのは幸福の定義で、そこから経済政策の意義を語り、基本的な理論をきちんと実学の視点から説明する、まあズブの素人向けの良書。素人目にどう考えても理論か実践かのどっちがかぶっ壊れている日本の再分配も、貧困率のデータなんか…

嫌いな人を嫌いな理由をきちんと並べることに、共感する人を集いたいということ以上の意味を持たせられるか、果たして、果たして。

インドでやるスクールに行く、という話は前にしましたねえ。まあビザを取るのが面倒くさかったと。しかしこれ、実際行ってみると、たいしたことはない。まあ、初日に空港に着いてから日本円(1万円札をぺらんと1枚持っていった)をインドルピーに両替しようと…

-140116

いんど えー、susyゲージ理論の話をしそうな人がいっぱいいて楽しそうだなー、と思って来たのに、そうねえ、3年前に初めて論文を出した時にちょうかぶってたことをやった人が講師予定に入ってたはずが、気がついたら来てない(その辺のインド人に聞いたら、彼…

-140109

7つ目の話 インド出発前日、2週間くらいやってた計算を、前に世話になってた教員に見せるなど。全然まだ計算しただけで、なんか物理っぽいことをこの人に聞いてもしょうがねえなーと思って、「こういう計算をしてるんですけど、なんか昔からある式でこのくら…

ivory 『とらいあんぐるハート』

今となっては「なのはって元ネタはエロゲなんだぜ」とかいうクソみたいな豆知識でしか参照されない(あとはI'veが主題歌とかあるけど)、90年代後半から00年代前半くらいにあった、都築真紀が原画脚本のシリーズ、第1作。98年作。フルボイスじゃなかったり、ま…

ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ『ニンジャスレイヤー キョート殺伐都市1-2』

忍殺の2章。俺がweb版の忍殺に出逢ったのはこの新幹線の辺りからなので感慨深い。さすがに書籍のスピードに置いてかれつつあるけど、まあ今年は少しペースが落ちるらしいのでガンバルゾーですね。ネザークィーン=サンのビジュアル、こんなんだったか−! とい…

堀越二郎 『零戦』

零戦の設計者が戦後に、その開発思想を振り返る本。戦争に勝つとか、敵の飛行機を落とすとか、人を殺すとか、そういう目的は海軍によって具体的な数値のスペックに落とし込まれた、その後の(無茶な)要求に応えていくための技術者の物語。それはちょっと前に…

カイザー・ファング『ヤバい統計学』

統計学そのものというより、その学際的な結果と、普通の人の直感とのコンフリクトについて語られた本。そして現実的なソリューションとしては、直感に見合う方がとられたりする、ところに無力感がある。原文の口調は知らないけど、アメリカでのあるある事象…

三田誠,虚淵玄,奈須きのこ,紅玉いづき,しまどりる,成田良悟, 小太刀右京 『レッドドラゴン 5』 『レッドドラゴン ワールドガイド』

TRPGのリプレイ、本篇は決着寸前。ここまで命を懸けて生き様を炸裂させているのに、簡単に死なせてくれない、リタイアはない(システム的に還り人とかあるし)というところに、演者の深みが要求されていて、それをちゃんとこなすこの作家陣だよなあ。ワールド…

一肇 『フェノメノ 肆』

『幽式』寄りというか、ヒロインの夜石がややまともな可愛い女の子に堕落しつつあるところ、急転な一冊。フェノメノ 肆 四回廊事件 (星海社FICTIONS)作者: 一肇,安倍吉俊出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/11/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品…

川岸殴魚 『人生 6』

アニメ化である。クリスマスパーティ篇。そこそこ面白い。なんつうか、非リアっぷりを軸にするにも、単なる自虐からズレつつある自覚とそこからの脱却としての味方、というか、なんというか、そういうゆるいけど大きな動きみたいのがあって、実際は動いてる…

杉山登志郎 『発達障害の子どもたち』

いざ知能検査とかで発達障害の診断が出た時、幼児から高校くらいまでの教育に於いて、親はどうすべきか? という話(どうやら養護学級の自分の子供を入れることに抵抗を覚える親が多いらしい)について、そのよくある誤解を解くという形で、実際の治療例なんか…

竹井10日 『東京皇帝☆北条恋歌 11』

更に風呂敷を広げる1冊。ラノベの刊行スピードに合ってない気もするけど。終わってから考えよう。東京皇帝☆北条恋歌 11 (角川スニーカー文庫)作者: 竹井10日出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/11/26メディア: Kindle版この商品を含むブロ…

幸田露伴 『運命 他一篇』

表題作は明の皇帝争いの戦争を描いた歴史小説。一応フィクションなんだけど、そのストーリーは中国に既存の歴史書で、評価されているのはそれを日本語に書き下した文体であるということらしい。確かに、漢文の読み下し文なのに、ちゃんと手についた日本語で…

村上春樹 『使いみちのない風景』

2,30年前の、写真に合わせた短いエッセイ集。旅行、というか、行く先々でここにに移住してみようかしらんと考える、「住み移り」というものを題材にしている。この点、博士課程の物理屋なんかは、海外出張がある意味で海外ポスドク期間に対する下見で、行く…

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム 7』

畳みにかかってんのかなあ。暗雲立ちこめて、という感ではあるけど、ここまでの香子の、コメディ混じりの万里大好き空回りっぷりを読んでると、この間の最後の急転直下も、まあその大好き大好きで結果誤解を解いてなんとかなんでしょ、という感がしてしまう…

森田季節 『お前のご奉仕はその程度か? 7』

最終巻。ササラ巻とか環巻とかで、ちゃんと1人を選ぶことの意味、みたいなのが強調されたかと思ったんだけど、そんなことはなく普通の日常ラノベのまま終わってしまった。お前のご奉仕はその程度か?7 (GA文庫)作者: 森田季節出版社/メーカー: SBクリエイテ…

森田季節 『烈風の魔札使と召喚戦争 2』

TCGハイファンタジー。今回も途中にあった、手持ちのこれらのカードでこの窮地をどう乗り切る的な詰めパズル要素みたいのが、多分1番TCG的な面白さが映えるとこなんだろうけどなあ。まだいまいちルールが浸透しきってないだけに。烈風の魔札使(マージ)と召…

唐辺葉介 『電気サーカス』

週刊アスキーに連載してたやつ。ISDNとかが出始めた頃のテキストサイト界隈に青春を過ごした、猥雑で憎めないクズな人の話。小物とかディテールがそれを用いるだけで、どうにもだめでだめでだめな主人公がぐるぐるぐると酩酊する救えなさはこの著者特有のも…

Liar-Soft 『Forest』

英国児童文学好きのためのファンタジイ。脇役や物語の展開の全部に出典があって、まあ主だったところを押さえてからやった方が絶対面白いと思う。最低限だと『ナルニア』と『ウォーターシップ・ダウン』、出来れば『くまのプーさん』も、というとこだけど、ち…