横光利一 『日輪・春は馬車に乗って 他八篇』

新感覚派を代表する作家、だそうな。実験的な作風というか、習作を繰り返しながら色んな作風を試してる、って感じなので、短篇集全体の感想はちょっと難しい。『春は馬車に乗って』は自然描写と登場人物の関係の重なり方とか物凄い好きだし、『蠅』や『機械』もやってることは面白いと思うけど、『日輪』の面白さがまるでわからん、とか。でも映像的と言われる文体の所以はなんとなくわかった。いったん映像で想像しないと理解できない、ような。
日輪・春は馬車に乗って 他八篇 (岩波文庫 緑75-1)