村上春樹 『使いみちのない風景』

 2,30年前の、写真に合わせた短いエッセイ集。旅行、というか、行く先々でここにに移住してみようかしらんと考える、「住み移り」というものを題材にしている。この点、博士課程の物理屋なんかは、海外出張がある意味で海外ポスドク期間に対する下見で、行く先々で「俺は数年後、年単位でここに住めるか?」ということを考えながら出張してるものなので、まあその感覚はあるなあと思った。

使いみちのない風景 (中公文庫)

使いみちのない風景 (中公文庫)