杉山登志郎 『発達障害の子どもたち』

 いざ知能検査とかで発達障害の診断が出た時、幼児から高校くらいまでの教育に於いて、親はどうすべきか? という話(どうやら養護学級の自分の子供を入れることに抵抗を覚える親が多いらしい)について、そのよくある誤解を解くという形で、実際の治療例なんかを紹介して、その発達障害のお子さんを持つ親御さんに実情を紹介していく。どうやら、学習障害があるときには、あまり無理して普通学級に入れて分かんない授業を受けさせることで自尊心を損なわせ続けるのは勿論ベストではないし、人数の少ない特別支援学級で学べば、かなりいい企業に就職できることもあるよ、という話らしい。なんか、適度にほっといてくれる親っていうのは、意外といないもんだなー、と思う。

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)