2014-10-31から1日間の記事一覧

森田季節 『アルケミストの終焉創造術 2』

お色気シーンとか、なんか情報量がない場面が多い気がするんだよなあ……。そこ読ませたいなら読ませたいでいいけど、せっかく変なもの書ける作者なんだから、読ませたいところを変にして欲しいとは思う。アルケミストの終焉創造術《ニルヴァーナ》2 (GA文庫)…

支倉凍砂 『マグダラで眠れ 6』

恋心を動機にして物語を動かし始めてしかも開き直っちゃってるし、いつの間にやら完全に前シリーズと同じパターンだが。マグダラで眠れ (6) (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,鍋島テツヒロ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/10…

杉井光 『神様のメモ帳 9』

たった1つの冴えた結末に向かって、このシリーズらしいやり方で綺麗に締めた最終巻。まあ最後に自首する意味はなかったと思うけど。神様のメモ帳 (9) (電撃文庫)作者: 杉井光,岸田メル出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/09/…

紅玉いづき 『あやかし飴屋の神隠し』

結局前半分くらい少女小説じゃねえか! 現実と妖かしの際を彷徨いながらそこに執着せずに戻ってこられる、というあっさり感は男主人公だからなのか、かもしれない。あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)作者: 紅玉いづき出版社/メーカー: KADOKAWA/…

鷲田清一 『京都の平熱』

京都で生まれ育った哲学者が、市バス206系統(駅から東に行って東山通を北に、そっから北大路で西に曲がって、千本から南行って大宮通から駅に戻ってくる、京都の中心部を囲う長方形型の経路)に沿って、各スポット("異世界への孔")に根付く思い出話から、哲学…

竹宮ゆゆこ 『知らない映画のサントラを聴く』

ラノベと呼ぶと怒られる文庫。親友を喪った無職23歳女と、その親友の元カレが、なんだかよく分かんないまま同棲する話。単巻ならではのスピード感が、このよく分かんなさを煽る。そのよく分からなさとは、その親友の喪失をどう葬送するかというのを上手く処…

須和雪里 『サミア』

耽美小説、表題作含む中篇3つ。濡れ場もあるけど、なんで濡れてんのか分かんない(なんていう腺から出た分泌液で尻が濡れてんだ?)話もある。遠い星からやってきた美形エイリアンと(身体を自由に変形できるから、もうやおい穴とかいうレベルではなく穴が自由…