ラノベ

一肇 『桜ish』

打ち切りが残念なラノベ、っていうと確実に名前が挙がることでお馴染みの魔法少女もの。面白いのに2巻で打ち切られている。その後『フェノメノ』で輝くことになる、主人公の内側に潜っていって無意識を引きずり出す作者の手法は、このtranssexualによる少女…

虚淵玄 『鬼哭街』

虚淵シナリオのエロゲ(エロ抜きのリメイクもあるよ)のノベライズ。かなりそのまんま。サイバネカンフーって、あのビジュアルのキモさがまず面白いのと、まあ特にリメイク版の声優陣は豪華で、特に田村ゆかりの演技が素晴らしいので、ノベライズで読んでもあ…

森田季節 『アルケミストの終焉創造術』

異能バトルものにドーピングという材料を入れましたよ、という話。まあ1巻は設定の導入だけだから……。アルケミストの終焉創造術《ニルヴァーナ》 (GA文庫)作者: 森田季節,遙華ナツキ出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2014/04/12メディア: 文庫この…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 8』

がをられ。ストーリー的には初詣で一回りしたのと、月麦が最後出てきたのと、くらいかな。増えないだけ良しとしよう……。挿絵の白亜かわいい。彼女がフラグをおられたら(8) 今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ (講談社ラ…

森田季節 『烈風の魔札使と召喚戦争 3』

未だにキャラの誰の感情の起伏にも着いていけない。驚いてる部分で驚けないし怒ってる部分で怒れない。会話文の口調かなあ。烈風の魔札使(マージ)と召喚戦争 3 (オーバーラップ文庫)作者: 森田季節出版社/メーカー: オーバーラップ発売日: 2014/03/28メデ…

築地俊彦 『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 1』

艦これのノベライズ。ゲームのゲームな部分を上手く理屈にしてたり(らしんばんとか陣形の使い方とか魚雷とか)、公式のノベライズとしてかなり上手いことやってるなという印象で、まあゲームの方をやってる身としてはそっちが楽しい。ストーリー自体はわりと…

竹井10日 『東京皇帝☆北条恋歌 12-13』

中断を経て完結まで。終盤の超展開云々と言われてきたこの作者だが、存分に紙幅を使うと、面白さを捨てないままこんな感じにきちんとまとまるのだな……! コミックリリーフという言葉でこのゆるさが許されると思うなよ……!(褒め言葉) こんだけ複雑だからこそ…

川岸殴魚 『人生 第7章』

ギャグラノベだがあれライズにつきラブ寄せである。人生 第7章 ガガガ文庫 人生作者: 川岸殴魚出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/02/28メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

杉井光 『生徒会探偵キリカ 5』

ラスボスに向けて、かな。みんな仲良く断絶のないままいけそうで、実に結構。ここまで勝負勝負というからには一段メタの勝ち負けを狙うような気もするけど。生徒会探偵キリカ5 (講談社ラノベ文庫)作者: 杉井光,ぽんかん8出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014…

支倉凍砂 『マグダラで眠れ 5』

何度も強調されるように、ヒロインの方はともかく、主人公の頑なさがほどける、を通り越してややヘタレに向かいつつある感もあり、その辺は上手く高めあいつつお互いのバランスがとれたところで上手く終わってくれればいいなあ、という印象。マグダラで眠れ …

杉井光 『楽聖少女 4』

終わるのかなあ。なんか完結までに必要な材料を最短距離で拾い集めた感じ。主人公のやってること『神メモ』だしな。楽聖少女 (4) (電撃文庫)作者: 杉井光,岸田メル出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2013/11/09メディア: 文庫この商品を含…

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 5』

ラノベにこのシリーズで新規参入してきて、さんざエロゲと小説のフォーマットの違いを言われたろうこの著者の、意趣返しのような1冊。紙芝居ゲー、いいよね。まあ、一番のそこの大きな違いである「一回性/最初から始める」をまだ使ってない、しかもこれを使…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 7』

クリスマス。キャラが増えずに……話が進んでいる……。ヒロインは増えてるけど。季節ネタ多いけど、アニメではどうするんだろうな。彼女がフラグをおられたら(7) おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな? (講談社ラノベ文庫)作者: 竹井10日出版社/メ…

朱門優 『ゾディアック・ウィッチーズ 2』

2巻。敵味方の設定がでてきた。かなり『天使の羽根を踏まないでっ』に近いイメージになったような。ゾディアック・ウィッチーズ2 十二星座の魔女 (富士見ファンタジア文庫)作者: 朱門優出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房発売日: 2014/01/17メディア: K…

川岸殴魚 『人生 6』

アニメ化である。クリスマスパーティ篇。そこそこ面白い。なんつうか、非リアっぷりを軸にするにも、単なる自虐からズレつつある自覚とそこからの脱却としての味方、というか、なんというか、そういうゆるいけど大きな動きみたいのがあって、実際は動いてる…

竹井10日 『東京皇帝☆北条恋歌 11』

更に風呂敷を広げる1冊。ラノベの刊行スピードに合ってない気もするけど。終わってから考えよう。東京皇帝☆北条恋歌 11 (角川スニーカー文庫)作者: 竹井10日出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/11/26メディア: Kindle版この商品を含むブロ…

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム 7』

畳みにかかってんのかなあ。暗雲立ちこめて、という感ではあるけど、ここまでの香子の、コメディ混じりの万里大好き空回りっぷりを読んでると、この間の最後の急転直下も、まあその大好き大好きで結果誤解を解いてなんとかなんでしょ、という感がしてしまう…

森田季節 『お前のご奉仕はその程度か? 7』

最終巻。ササラ巻とか環巻とかで、ちゃんと1人を選ぶことの意味、みたいなのが強調されたかと思ったんだけど、そんなことはなく普通の日常ラノベのまま終わってしまった。お前のご奉仕はその程度か?7 (GA文庫)作者: 森田季節出版社/メーカー: SBクリエイテ…

森田季節 『烈風の魔札使と召喚戦争 2』

TCGハイファンタジー。今回も途中にあった、手持ちのこれらのカードでこの窮地をどう乗り切る的な詰めパズル要素みたいのが、多分1番TCG的な面白さが映えるとこなんだろうけどなあ。まだいまいちルールが浸透しきってないだけに。烈風の魔札使(マージ)と召…

川上稔 『境界線上のホライゾン 6』

小田原討伐。分厚い3冊のうち半分を丸ごと使って「戦争の政略」を真剣に扱うのはいいんだけど、それでいざ戦争に突入して、その相対戦がカラオケ大会だったり卓球大会だったり、まあ戦力を消費せずに歴史再現をするという意味ではそれでいいんだけど、なんか…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 6』

例によって増えるヒロインを巻き込みながらテンションで突き進んでいく、学園祭後編。彼女がフラグをおられたら(6) 電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ (講談社ラノベ文庫)作者: 竹井10日出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/2…

森田季節 『つきたま 3』

取り敢えず終わらせた感じ。つきたま3 ※公務員でも世界を救えます (ガガガ文庫)作者: 森田季節出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

朱門優 『ゾディアック・ウィッチーズ 1』

能力バトル。オレツエー。まあお朱門ちゃんは最後の設定を語り出すまで評価のしようがないから……。ゾディアック・ウィッチーズ 十二星座の魔女 (富士見ファンタジア文庫)作者: 朱門優出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房発売日: 2013/09/18メディア: Kin…

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム列伝 AFRICA』

このシリーズ、外伝でのサブキャラの補完がちょういいんだよなあ。今回は千波とやなっさんだけど、千波の内部がようやく前に出てきてよかった。最初の方はどんだけ腹黒悪女なんだと思ってたけど。ゴールデンタイム列伝 AFRICA (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,駒…

なかひろ 『初恋コンテニュー』

恋愛ゲームの中に閉じ込められた兄妹の話。妹は可愛くて、攻略する先輩ヒロインはクズで、そういう要素は面白いんだけど、なんか設定でまとめきれてない部分があるというか、全ヒロイン攻略までループとかにした方がすんなりまとまりそうな気もするんだけど…

森田季節 『烈風の魔札使と召喚戦争 1』

MTG風のTCGで本当に戦争をやってしまうようなファンタジー世界に飛ぶ話。最序盤の導入部の、「クールで好戦的でかっこいい主人公」を描写する文体が全然手についてなくてちょっとつらいけど、まあ中盤以降は普通のファンタジーラノベとして読めるかな。MTGだ…

支倉凍砂 『マグダラで眠れ 4』

最後の、クースラとフェネシスが語り合う10P強の、切り離された静謐感がとてもよかった。ああいうの、すごい好きなんだよなあ。このままフェネシスが成長して、釣り合った時点で間延びせずにシリーズが終わったらすごく綺麗だと思う。マグダラで眠れ (4) (電…

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 4』

べたべたなヒロイン造形にべたべたなストーリー進行、べたべたでテクニカルな文章技法つうか会話芸。求められてるものを確実に返してくる作家だよなあ。冴えない彼女の育てかた 4 (富士見ファンタジア文庫)作者: 丸戸史明,深崎暮人出版社/メーカー: 富士見書…

森田季節 『クラスメイト・コレクション 2』

この作者特有の、設定を飛躍させたキャラクタたちをうまく導入させて、しかも次以降出ても出なくてもいい位置に置いておく、もうこれをパターンにして、あと学園もののテンプレを使えばこりゃしばらく面白いだろうなあ。クラスメイト・コレクション2 -僕のク…

一肇 『幽式』

『フェノメノ』が面白いので4年半ぶりに再読。まあ、使ってるネタは結構かぶってるので、忘れてたから楽しめてるという話もある。ほぼ同じ造形のヒロインだけど、『フェノメノ』の方は手に負えなさすぎるのでこっちの方が可愛い。幽式 (ガガガ文庫)作者: 一…