2014-05-29から1日間の記事一覧

桜庭一樹 『推定少女』

この作者らしい、少女が大人を嫌って逃げる物語なんだけど。宇宙人とか出てくる。あんま掴み所のない小説。なんたってエンディングが3通り並列にある。信じたい未来を適当に採用するのだ。推定少女 (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: KADOKAWA / 角…

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム 8』

終わっちゃった。なんか、記憶が完全にぶっ壊れてからサブキャラが頑張るところ、もう1冊かけてじっくりやって欲しかった気がするな……。草原に白テーブル置いたり橋でダッシュしたり、もうただでさえ、最後の方によく分かんないのちょくちょく入ってくるんだ…

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 6』

こないだ『丹下左膳餘話 百萬両の壺』っていう日本の戦前の喜劇映画観て、「この笑い、どっかで見たことあんな……」と思ってよく考えたら丸戸の笑いだったんだよな。今回は原画パート。まあ最後の引きは普通に読んでて違和感あったとこだったので、加藤の苛立…

森見登美彦 『四畳半神話体系』

アニメ先に見たから「あんま繰り返さないんだー」「飛行機で飛ばないんだー」と思った。まあ個人的には、いま周りにいる人も何もかも物理関係ばっかなので、違うことしたら絶対こんななってないはずなのに……! 感は色濃い。四畳半神話大系 (角川文庫)作者: …

米原万里 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』

幼少時代にチェコ=スロバキアのソビエト学校で共産圏の色んな国の子供たちと過ごし、そのあと日本に帰国してしばらくするうちにソ連崩壊があって共産圏がすったもんだになる、その後に、消息の途絶えたその幼少時代の友人たちを探しに向かうというノンフィク…

内田弘樹 『艦隊これくしょん −艦これ− 鶴翼の絆』

これも艦これノベライズ。船そのものが……記憶を引き継いで艦娘になるねん……。というわけで、わりと史実戦争の話とか多めの構成。この辺はまあ、著者がそこ詳しいんならそこを書くのが一番面白くなるんじゃないの、くらいの気持ち。艦隊これくしょん ?艦これ?…

久弥直樹 『サクラカグラ 1』

おーい誰か久弥の行方を知らんか? でお馴染みの(『Kanon』の企画、『ONE』の茜やらみさき先輩シナリオやらでお馴染みの)久弥、久々にお目見えである。確かに序盤の断章的なモノローグの入れ方とかそれっぽいかなーとか、まあ途中が『Kanon』の舞シナリオ(担…

ゲイブリエル・ウォーカー 『命がけで南極に住んでみた』

化学を修めた経験もあるイギリスの女性ジャーナリストが、南極大陸の滞在経験を記す。もちろん地理的にも物資的にも極限的に隔離されている中、南極条約があって、今南極で出来ることって科学研究くらいしかないという、もう純粋な学術的好奇心をときめかせ…

浅田彰 『「歴史の終わり」を超えて』

フランシス・フクヤマの『歴史の終わり?』を批判的な切り口に、サイードとかボードリヤールとかの有名な哲学者と対談する一冊。20年くらい前の対談集で、現実的な情勢を題材に扱ってるだけあって、まあ哲学に徹するよりは分かりやすいけど、やや時代遅れな感…