杉井光 『神様のメモ帳 1-2』

NEETの生き様全肯定。といっても原義、特にEmploymentの部分を重視した感じで、それぞれのキャラクターが一芸持ってる人ばっかりで、俗にいう無気力なニートとは違う。その周りのみんなが一芸持っている中での、主人公の無芸っぷりと無力感はなかなか応える。その作品全体を貫く、突き放すような無力感がこのラノベの魅力なんだけど。あと、最終的には主人公だって根性座ってるよね、結局それなんじゃねえの、てめえは気付いてないみたいだけど、というのも感じる。まあ、句読点の打ち方その他で微妙に作者とリズムが合わねえなと思う部分はあったけど、イラストあわせて結構好きな作品。

神様のメモ帳 (電撃文庫)
神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)