親知らずが痛い。勝手に赤い畑のトマト。この句が京都の天一に貼ってあった。俵万智さんも天一に行ったあとはニンニク臭いんだろうか。そんなことを考えながらしばらくの別れを天一のラーメンに告げたのだった。さよならを言うことは、少しの間死ぬことだ。




はいはい、実家に帰ってきましたよ、札幌。
しっかしなんやかやPCのデータの引越しが一番めんどくさいな。これやる度に、帰ってきたこと自体を後悔するよ。結局一晩かかった。


俺の習慣っつうか癖として、飛行機に乗るときはやたら早く空港に着いちゃう、ってのがあってですねえ。
昨日乗ったのは伊丹を18:45発予定だったんですが、
京都の家を出たのが12時です。で、1時間で京都駅まで行って、伊丹に着いたのが14:30くらい。
もうねえ、こうなると飛行機の時間恐怖症ですよ。
理性的にはある程度理解してるのに、携帯のスケジュールでは15時に家を出発って書いてあんのに、「バスは時間が読めないからさ…(平日の昼間ですよ)」「ほら、京都駅で土産買わないといけないからさ…(2度目の帰省なので何も買ってないよ)」とか言って、
で、部屋を出たのが12時て。しかもそれも、相当朝からそわそわそわそわ、急に部屋に掃除機をかけてみたり便所掃除してみたり、ローゼンメイデン翠星石メインで読み直してみたり落ち着かないまま、
それでようやく正午になった途端に「そうだ! もう行こう!」ですよ。どんだけ飛行機初心者だよ。飛行機って全裸で高笑いしながら乗るんだぜって言ったら信じる勢い。
カバンは両手に1つずつで、足すと6kgくらいあったね。文庫本が4,5冊と、物理の専門書が4冊。あとコード類とDVDのスピンドル
結局、14:30からずっと18:45まで伊丹空港で本読んでましたよ。
途中何度か寝そうになりましたけど。



そんなこんなで北海道にハイ着きました。
もう雪積もりまくり。寒い。
はいはい、これでも一応服装は寒冷地仕様なんですよ。
結構厚着してるし。ドブネズミ色のパーカーね。なんつーの、擬態?
しかも今回それに加えてヘッドホンしてるんですよ。
ボクのヘッドホンってやたらでかくてですねえ、
あれだ、耳あてってあんじゃん。防寒具の。スキー学習の時にニット帽の代わりにつけて行くと怒られるやつ。「転んだときに刺さると危ないから!」道民はあれ想像してくれればいいです。しかもそのヘッドホンって「性能はいいけどあのデカさはなあ」「性能はいいけどあのカラーリングは(白一色役満)なあ」でジョーシン特価1,380円になった魅惑の一品なんです。要は装着して外出していい物ではねえと。でもしょうがないじゃん。ダンボールに入らなかったんだから着けてきゃいいだろ!
まあとにかく。ただの厚着+そのヘッドホンでスーパー寒冷地仕様なわけです俺。この状態でJRに乗るわけ。
で、北海道の公共機関ってめっちゃ暖房焚くんですよ。いや、公共に限らず屋内の暖房は結構凄いんですけど、公共交通機関のは特に凄くてねえ。うん、焚くって動詞がよく似合う感じ。で、俺がそれに1時間近く揺られるわけ。
するとまあさあ、「世界の車窓から、今回は快速エアポート号ですおーっと窓は一面雪景色のはずがブサイク汗だるまの湿気で曇って見えない! でも結局白いならどっちでもいいやアハハ!」じゃないですか。あと観たことないけど、『世界の車窓から』はこんなテンションではないはず。
まあそれでもいいさ。飛行機の中から読み続けてる本を読み終わって下車ですよ。
そっから地下鉄に乗るんですが、ボクってば超売れっ子のドブネズミ(しかもユニフォーム着用)ですから、いっときも時間を無駄にはできないわけ。空港で4時間も半寝で本読んでちゃいけないわけ。
そういうわけでカバンの中から文庫本を取り出すんですけど、なんか下向いて読むとやたら酔うんですよ。夕飯を食ってから飛行機に乗るべき時間に対し家を出たのが昼飯前お茶の子さいさいで腹が減ってたのもありますし、あと札幌の地下鉄って確かタイヤが特殊なんだよね。うん、めっちゃ揺れるしめっちゃ酔う。
そんで、じゃあ何しようかなーと思ったところでピピン!小ピピン(誰?)!と来ました。そうだ、左手のカバンにDSあんじゃん。
んで、ずっとバンブラやってました。
えーっと、ここまでをまとめると、汗だくのブサイクがデカいヘッドホン装備で黙々と具合悪そうにDSやってんですよ。んー、まあ両脇の席は誰も座りませんよね。なんか不思議な雰囲気だったよ、あの車両。



ここまで寒冷地仕様寒冷地仕様とまあ馬鹿の一つ覚えよろしく言ってきましたが、
唯一それを忘れたのが、あれね、靴。
するとやっぱりさあ、ああ一応入試前だから直接的な表現を避けると、氷の表面上で融けた水の潤滑効果により思うような靴の底面が地面との摩擦力を得られない現象が発生するんですよ。
まあそこはボクもアレですよ、かつて氷上のビューティホープリンセスというまあ日本語に直すとどこぞのキャバ嬢の源氏名みたいなニックネームももらったことがありますし、去年の自分の入試当日にトリノ五輪の女子フィギュア見ちゃった挙句サーシャ・コーエンに大興奮してたボクですから普通に家に着くんですけど。