2013-03-24から1日間の記事一覧

森田季節 『つきたま ※ぷにぷにしています』

ガガガの森田季節は普通にラノベくさいハーレムを書くんだなー。日常に、ぷよぷよみたいな無生物が現れるようになった世界の話、魔法少女とかヴァンパイアとか出てくるよ、というラノベで一番書き込まれてるのが公務員の窓口業務あるある、というのがこの作…

砂義出雲 『寄生彼女サナ 4』

ちょっと中弛みしてきたかな……。色んなモチーフを外から持ってきて1冊でっち上げながら、それが実はメタファーで最後にちょっと青臭く言いたいことを言う、ってのがこのシリーズのすごい好きなところだったけど、ちょっとシリーズを続けるための一冊になって…

荒川工 『やましいゲームの作り方』

エロゲライターでならした作者が書く、エロゲメーカーの話。ややオッサン向けではあるものの、ネジの飛んだ親父(主人公)とか、さらっと等身大のいい話でまとめる手腕とか、この著者ならでは。サブキャラの女の子をぜんぜん拾い切れてないので、続刊に期待し…

杉井光 『楽聖少女 3』

個人的に『ヴァルトシュタイン』、一番好きだから、久々に杉井光の文章の演奏にやられてもうた。感動とか熱さと言う意味ではすごい良かった一冊だし、それでいてこれからの方向性も決まった巻でもある。『さよならピアノソナタ』との繋がりも卑怯だし、いや…

竹井10日 『ここから脱出たければ恋しあえっ 3』

この期に及んで新ヒロインとかは出てきたりしてるけど、完結に向けての1冊。なんというか、修羅場をテーマにしてヒロインをいっぱい出したこのシリーズが、唯一この著者の中で、ヒロインが把握可能な数に収まって棲み分け出来たまま終わりそうなのが、まあ皮…

信田さよ子 『母が重くてたまらない』

個人的には前にも少し言いましたけど、「子のためを思って」過干渉の母親と、それを無碍に出来ない「いい子」の娘って関係が本当に嫌いで。その辺りのケーススタディをいっぱい集めて、で少しだけその母向けにも娘向けにも、どう考えたらいいかの対策が述べ…

東浩紀 『クォンタム・ファミリーズ』

3年積んでる内に文庫落ちしてたりしたけど。なんか、35歳問題というもの(元ネタは村上春樹の短編で、これまでに成し遂げたこと、これから成し遂げられるだろうこと、だけでなく、成し遂げられなかったけど成し遂げられたかも知れなかったこと、にも人生は満…

P. L. Travers 『Mary Poppins』

映画の方も有名な児童文学。幼い4兄弟の元に乳母兼家庭教師としてやってきたメアリー・ポピンズには、なんだか不思議な力があって、みたいな話なんだけど。なんか、その不思議な能力とか連れてってくれる冒険とかを通じて、4兄弟はメアリー・ポピンズのことが…