『ぼんとリンちゃん』

 腐女子とオタクが地方から出てきて、旧友を東京から連れ戻そうとする話。借りてきた言葉の強さも分からずに知った口を利く腐女子の"あの感じ"の気持ち悪さとか、まあリアルっちゃリアルだけど、しかしその程度のものでしかないので、この程度の浅さのものが"時代のリアル"だと思われるのはあんまり我慢ならないなと思う。言い合ってる中で、喧嘩の相手を打ち負かすための言葉と、自分の思いを立てるための言葉との違いの分かってない幼さとか、それで言い負かされて家に帰ってから、ようやく考えをひねってぼそっと反論みたいなものを口にする感じとか、リアルっちゃリアルなんだけど。

-160209

  • 金曜の時点で、次に学校に来るのが火曜だって決めていて。正確に言うと、木曜のダイスロールで6が出て水曜になりそうだったんだけど、金曜にできた用事で火曜になったのか。木曜の時点で既にあった計算のアイディアを実際に試したくても、その出来を確かめられるのが火曜じゃん。あんまり早くやるとテンションも下がっちゃうし細かい部分忘れちゃうな、と思って、金曜土曜日曜を、RSS崩しや本の裁断で時間を潰してから、月曜に改めて計算をやってみたら数時間で一区切りまでいけて、結局時間を余している。
  • とりあえず計算結果を持っていって、後輩に「だいたいこんな感じだから、あとは丁寧に計算しておいて」ってぶん投げている。すごく迷惑そう。計算をホワイトボードで再現して見せているときに別の後輩が部屋に入ってきて、「うわ、なんでcmizunaさんが物理やってんすか!」とか言われている。こんなこと言われてまで物理やる意味があるのか。

『半分の月がのぼる空』

時間軸に一仕掛けある映画で、それが露呈するクライマックスが、これまでずっと描写してたメインヒロインが通り過ぎて振り返ったら別人てシーンなんだけど、俺、3次元の女の子に対する解像度が荒すぎて、初見で別人なの分かんなかったんだよね。

『名もなく貧しく美しく』

 戦後間もなくのもののない時代に、聴覚障害のある2人が出会って結婚して、苦労しながら子育てをする話。まあ貧しくて、次々と不幸なことが起きてもじっと耐えて助け合って真面目に生きる2人が描かれる。しかし嫁役の高峰秀子、やや童顔なことと、この役の聴覚障害のせいで喋り方がやや幼く聞こえることとで、どうにもなんだか甘っちょろい感じに見えてしまうのが謎。他の人が生活に困窮してるのに亀やら捨て子やらを拾ってくるところとか、こういう、弱い人が更に弱いものを探してきて無自覚に自己憐憫の代償にすんの、その無自覚性がすごい嫌だなあと思った。母親の反対を押し切って子供を産んでは1人死なせて(寝てる間に赤ん坊の悲鳴を夫婦共に聞こえないで死なせる)、それでも更にもう1人産んだりするとことかつらい。そんでそっからも、出来損ないの弟に金を毟り取られたり不幸なことが起き続けるんだけど、なんかそこにサディスティックな気持ちが全く湧いてこないかって言うとよく分かんないような気がした。

-160204

  • 後輩に聞きながら色々やってる話、朝方に風呂に入りながらぼんやり考えてたら、計算が上手くいく方法が分かって。風呂から出て1時間くらいで計算結果をまとめて、もう一刻も早く報告しに学校に行きたいところ、いやいかん、俺はといえばもう博士も取得して卒業する身、こういうときに余裕を見せるのが無職29歳の味みたいなものなんじゃないか、と思って、学校に行く前に近くのTSUTAYA、正確に言うとそんなに近くない方の支店のTSUTAYAに行って、昼前に学校に着きました。その後輩、まだ学校にいなかった。結局、俺、すごい焦ってる人みたいになってた。焦る無職はもらいが少ない。
  • 結局、学校に来た後輩にその上手くいく方法を説明したら、「最初からそう言ってるじゃないですか」って、2ヶ月くらい前に一緒に描いた図(あんまり俺は描きながら意味が分かってなかったけど、なんか言ってるルールを使うとこういうことじゃないの? とか言ってた)を見せられたのであった。「あ、これって、そういう意味だったの?」とか言ってる。
  • 最近は学校に行くと、帰るときに後輩にwebブラウザを使ったサイコロを振らせて、何日後に学校に来るかを決めてもらっている。無職の肩身の狭さを物語るエピソードだな……。そんで6出されて、「6日後か……」とか言ってると、「別に、サイコロに拘らず、学校に来てもいいんですよ……」なんて言われて、果たして人生とはって感じである。

『ラブライブ! The School Idol Movie』

 開幕直後の凜のミニスカートがかわいかった。映画版で外国の都市に行くのは『けいおん!』で観たんだったかハトプリで観たんだったか忘れたな……と思った。現地で長く歌ってる設定の高山みなみ声の女性シンガー(伏線拾わなくてびっくりした、あれ普通は未来の高坂氏であることをもう少しほのめかさないか)の子音の発音が気になる。後半はなんか、大相撲では引退相撲を、引退する力士本人が場所押さえからビラ作りまで自分で興行を行うという……。スクールアイドルもまた同じということか……。どすこい。と思っていた。しかしこんだけモブまで美少女アイドルに制限されると、μ'sを応援する資格として美少女アイドルであることが公式に要求されているというメッセージに近いのではないか。この映画を観て美少女アイドルに産まれ直すために自害するラブライバーとかいなかったのだろうか。

コミティア115に店を出してきた

 というわけで、先から告知していたコミティア115に同人誌を売りに行きました。その様子を詳しく書き残しておきたいと思います。なぜなら1人しか買いに来なかったからです。目撃者が純粋に少ない。時間遡行による改変が非常に容易である。
 えー、深夜バスに飲み物を持って乗るの忘れて、しかも休憩を寝飛ばしたせいで、最後の3時間はずっと「のどかわマン……」と思いながら乗ってましたね。何考えてたかな、たぶん、メールで予定伺いを出した女の子から1週間返信がないことについて考えてたかな。「まあ、就職決まってから報告するまでに半年かかってるし、返信に半月かけられたとこで、まだ俺の方が15倍くらい悪いしな……」とか考えていたはずです。まあいいんですけど。「明日来てくれるかも知れない君たちのことを考えてたよ!」なんつって、1人しか来なかったんだから、そんな媚びを売る必要すらねえよ。そんで東京に着いて真っ先にコンビニで飲み物買って、んで3年前にコミティアに行ったときは大崎駅でのびと待ち合わせしたなーと思ってぼんやり山手線のホームでコーラ開けようとしたら、思いっきり吹きこぼれて全身が甘ったるいことになってましたね。そこで少し目が醒めて、「いや、普通に国際展示場駅だから、京葉線からりんかい線だな」ってあの京葉線の長い通路に向かって歩き始めました。
 んで、のびと待ち合わせするのに適当な店ないかなーっつって、サイゼやら牛丼やらが閉まってるのを一通り確認した後、マクドナルドに入りました。近くに宿を取っているのびと集合したのが大体8時、9時過ぎに会場入りすれば大体大丈夫なところ、そこで電源借りがてら喋ってるうちに、この3ヶ月間の報告が終わってしまって、基本的に話すことなんかなくなっている。のびは半分くらいグラブル星人に体を乗っ取られたグラブルおじさんで、体の残り半分はトゥウイッターで他人のクソみたいなトゥイートをRTしては一言クソコメントをするクソトゥウィッターおじさんなのである。どちらの勢力も頑張って欲しいものだ。そこでコンフリクトを起こしてメリメリと2人に裂けた場合、俺の友人の数が増えるからな。
 会場入って設営した様子がこんな感じ。

 この今回のお品書きに、中身(俺と相方のそれぞれの小説のタイトル)入れてないのを指摘されて、あわてて手元にあったボールペンで書いたところ

 思いっきり相方のペンネームを間違える(本名の"あせぶた山ナキウサギ"と間違えた)という痛恨のミス。これ、のびに最初に「書いてないね」「あっ! 書かなきゃ!」「いや、別にいいと思うけど……」「書かなきゃ!」ってなった時点、書き始めてからも「俺、『欲しい』って漢字にしてたっけ?」「……漢字、になってるよ。平仮名の方が良かった?」「いや、むしろ漢字」とかなった、かなりめんどくさい工程の末のミスなので、「もう! めんどくせえな! 二重線で直しゃいいだろこんなの!」って直された、僕らの共同作業の結果のお品書きです。
 開幕するわけですけど、基本的に人は来ませんよね。もうのびの方は俺に話しかけるのと同じ声量で独り言を言いながらグラブルやってて、俺が「え、なに?」って聞き返したらスマホから目を離さずに「こないだのイベントで出たゴミを整理しないと……」とか言っててちょうこわい。開幕8分で、誰も来ないことに対して、のびが弱音を吐き始めている。何を期待しているというのだ。そういや開幕前に「俺のブログ、いま1日10人くらいしか見てねえよ、しかも3年前から比べて1回やめたから多分減ってる」「それでも見てる人はちょうファンだから来んじゃねえの?」「来ないと思うけどなあ」とか言っていたので、期待されているのは俺の集客力だったのだろうか。この点に関しては、俺は10月の関西ティアに誰も来なかったのの続きみたいな気持ちでいるから、そんなものに大して期待していない。「ああ、まあ、来ないよね」って感じだ。「……次になんかやるときは、絵が描ける人を入れてからだな」とか言われてるけど、それは3年前に出したときにも聞いたな、と思っている。そして今回こそ次はない。「次は評論がいいんじゃないか、そうだ素粒子でやんなよ」「絶対やだ」なんかもう実に不毛である。
 自分が買いたかった本を買いに行ったり、もう昼過ぎにはお互いに喋ることも飽きて、お昼ご飯に名を借りて用もなく交代でスペースを離れたりしている。1人で店番しながらもう半分寝てるしな。のびの提案で、買ってきたカタログを眺めて、新たに買いに行くときに、お互いの趣味のあわなさを楽しむために2冊ずつ買ってくるという遊びは、俺しか買いに行かないで終わってしまった。お楽しみいただけたでしょうか。
 終わりも近付いてから、共通のフォロアー(毎度来て下さっている)に1部お引き取りいただいて、関西ティアから続く無観客記録も終わり、特に楽しめることもなくなり、相方は「することないから片付け始めよう」とか言っている。もう何しに来たんだか分かんねえな。そんで、のびの乗りたい空港行きのバスが4:27だから、4時に終わって急いで撤収しようとか言ってるから、まあ30分前に片付けを初めて(これでも周りに比べて残った方である)、閉幕10分くらい前に「じゃ、帰るか」なんて言っている。直後にツイッター見たらのびが、「4時までは意地でいる」とか書いていて、「え、あ、ごめん」って思った。
 そんでのびと一緒に羽田に行って天丼食って、のびの持ってきたモバイルチャージがなんだかポンコツな挙動をしているから俺のを貸してたらのびが変な接続させて(俺のモバイルチャージからのびのモバイルチャージに充電してのびのモバイルチャージでケータイの充電させる)たら直って「なんじゃそりゃ」って思ったり、あと昨日のホテルで飲もうと思ってたらしいビールと缶チューハイをもらったりして別れている。その貰った飲み物が存外に重い。俺は、資格試験の予備校の東京校に行って、深夜バスの時間まで自習室で時間を潰そうかなーとか思ってたんだけど、平日なら22時くらいまで開いているところ、日曜は大概20時くらいに閉まるらしい。もう羽田から東京都心に戻る時点で19時くらいになりそうなのに意味ねーな、カバン重くてタルいし、つって、結局秋葉原に行きました。なんか、モバマスの俺の好きなキャラであるところの水本ゆかり、これがまあ初期からいるわりにそんなに人気ないキャラで、もうモバマスが始まった直後の3年くらい前に出たグッズにいくつか(2つ)(2つ)(見栄を張ってしまいました……2つです……)あるはずなんだけど手に入れ損ねてるやつ、これがこの魔都アキバでなら買えるんじゃないかと思って。
 最初に駅前のラジ館のK-BOOKS行って、探すわけ。モバマスのコーナーでも、水本ゆかりはアニメには見切れてるくらいにしか出てこない(出てきて声が付いたときの俺の歓喜具合を教えてやろうか)から、アニメ塗りのグッズは見ないで、十把一絡げみたいに扱われてるグッズ類をすごい勢いで見ていくね。そんでその1つであるローソンのマグネットを210円で買います。この消費税増税前に仕入れてそのまんま感さあ。いいけど。もう1種類、ガシャガシャのキーチェーンがあるはずなんだけど、それはそこでは見つからず。あと同じラジ館のイエサブで、千葉ロッテの福浦と岡田のシングルカードを買いました。再来週に観に行く沖縄キャンプでサインもらえたらいいなあと思っています。計80円。その前のもそうだけど、日曜の閉店間際に小銭も小銭なグッズでレジに並ぶの、どうなんだろうな。まあ、こういう他の人にとって価値のないものに価値を見出していくのがオタクの本道と言えなくも……いや……たんなる鬱陶しい客だな……。そのあとらしんばん行ったりしたけど水本ゆかりキーチェーンはなくて、そのまま東京駅に行きます。
 深夜バス待ちのときによく行くルノアールの熱シボで顔を拭き、ハニトーと紅茶で2時間粘って、バスが出る30分前からのびに貰ったビールを2本とも空けて、そのままバス乗って眠ってるうちに京都駅です。今回もお疲れさまでした。