『ぼんとリンちゃん』

 腐女子とオタクが地方から出てきて、旧友を東京から連れ戻そうとする話。借りてきた言葉の強さも分からずに知った口を利く腐女子の"あの感じ"の気持ち悪さとか、まあリアルっちゃリアルだけど、しかしその程度のものでしかないので、この程度の浅さのものが"時代のリアル"だと思われるのはあんまり我慢ならないなと思う。言い合ってる中で、喧嘩の相手を打ち負かすための言葉と、自分の思いを立てるための言葉との違いの分かってない幼さとか、それで言い負かされて家に帰ってから、ようやく考えをひねってぼそっと反論みたいなものを口にする感じとか、リアルっちゃリアルなんだけど。