ジェフ・ライアン『ニンテンドー・イン・アメリカ』

 アーケードゲーム時代から3DSまでの任天堂の歴史、ゲームの歴史全体を概観する本。わりと主観的に、任天堂という企業を一つの視点から見た物語に仕立て上げているので、まあ書いてあることが100%事実として正しいものでもないんだろうけど、逆に言えばそれがちゃんとした分析になっていて読みやすい。そして何より、アメリカ人著者的な修辞に彩られたトリビア的な雑談が多くて楽しく読める。個人的にはこういうゲーム史の本を読むのも初めてだったので、「こっから先は知ってる時代の話だ」ってなるのも面白かった。

ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力

ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力