太宰治 『富嶽百景・走れメロス』

戦前の作品に絞った短編集。どうも読点が多くて、読んでてつっかえるなあ。特に気になるのは『女生徒』。14歳の女生徒の1人称で、独白体で綴られる短編。中二病気味の厭世観などの感情を次々に微に入り吐露していくんだけど、それがその読んでてつっかえてしまうような思春期っぽい焦りを思わせる文体と合ってるように思う、けど。それはよくわからん。

富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)

富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)