小谷賢 『イギリスの情報外交』

1940-41年のイギリスの対日、対米情報外交について。東南アジアの植民地を巡るあたりで、出来るだけ南進してくる日本との戦争を避けよう、先延ばしにしようというイギリスが用いたインテリジェンス外交の話。どこまでが本当の話か知らんけど、システムとして情報を重視できるように整備されている、というのが伝統としての情報外交大国イギリスの妙なんだなあ。もう日本でやるのは無理なんじゃねえかなあっていうくらいに。なんか博士論文を書き直して原稿にしたらしいので、だから現在の日本で読んでどうなんだ、という部分はよくわからないけれど、まあ教養として。
イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か (PHP新書)