岩田規久男 『経済学を学ぶ』

ちょっと古めなのかな。初学者向けの経済学の本。教育としてのビジョンをしっかり持った本で、そのあたりはやや好感。やや広く浅く、数式を殆ど使わずにがっちり文章で説明しちゃうので逆に体力を使うかもしれない。んでもってやっぱり需給の力学から説明して、どっちかというと市場に任せた方がよろしいという考え方のほうに進んでいくのかな。でもそれなりにそのデメリットも触れてらっしゃる。いまいちデフレの説明に緊張感というか切迫した感じがないように見えるのは1994年発刊という古さも少し絡んでくるのかな。

経済学を学ぶ (ちくま新書)