2009-11-15から1日間の記事一覧

J・さいろー 『絶対女王にゃー様』

ジュブナイルと挿入以前の描写に定評のあるエロゲライターとしてもお馴染みのさいろー。個人的には『塔ノ沢魔術研究会』以来だったのでどんなもんかなだったんだけど、エロゲの『塔ノ沢〜』よりエロかったよーな。それ以外だと……まあ続刊が出るなら特に言う…

杉井光 『剣の女王と烙印の仔 3』

パオラを好きになれたので、これまで普通に読めるけどなんかいま1つ読む動機に足りなかったこのシリーズを楽しんでいけるような気がしてきた。剣の女王と烙印の仔III (MF文庫J)作者: 杉井光,夕仁出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/10/21メ…

林亮介 『迷宮街クロニクル 3』

和風wiz3冊目。最終刊ではないということに一番驚きましたけども。いよいよクライマックスに向け、"迷宮側"の象徴である真壁の異常性をいかに次巻で浮かび上がらせることが出来るか、群像劇とはいえ内部の人間からの描写が多かっただけにそこが一番楽しみで…

十文字青 『ヴァンパイアノイズム』

これは読むのしんどいなー。前半部分しんどい。ちょっと山を抜けたと思ったら後半もまたしんどいけど。なんつうの、たった1枚目の膜をめくっただけで"世界の裏側"とか全部を見通した気になって勝手に諦めて達観した気になってるけど、"諦観"というほど我を捨…

竹井10日 『東京皇帝☆北条恋歌 3』

だんだんシリアス展開を見せる3冊目。その不穏な感じに引き摺られるように、主に来珠と恋歌が絡むラブコメパートもどこか重苦しい感じ。四菜なり夕鶴なりがちょっと下がり気味だとまあそうなりましょうな、というところですが。東京皇帝☆北条恋歌 3 (角川ス…

杉井光 『さよならピアノソナタ―encore pieces』

本編終了後、アンコール短篇集。ほんと、いちばん好きなシリーズが綺麗に終わって、めでたしめでたしが続いていくのを見るほど、ラノベ読みが幸せなことはございませんな。まあ、最初のやつは「『神メモ』か!」ではあるんだけど。とにかく。まふまふかわゆ…

川岸殴魚 『やむなく覚醒!! 邪神大沼』『うかつに復活!! 邪神大沼』

ギャグラノベ。"主人公が邪神だったことがわかる"という出オチかと思いきや、その後も"ボケていいところは全部ボケてみる"というスタンスでひたすらすっとぼけたような話が続く、個人的には大変好みなやつでした。まあ、タイトルの「やむなく」とか「うかつ…

幸田露伴 『五重塔』

理想主義とよく言われる幸田露伴だけど、出てくる人間はちゃんとそれぞれ生きた人間らしい純粋な人間。まあのっそり十兵衛が最終的に報われる仕組みみたいなのは、それは理想だとは思うけど。十兵衛と親分源太のやりとりがなんかすげえ小気味良くて笑えてち…