『(500)日のサマー』

 不思議な魅力で勝手気儘に男を振り回すサマーと、それにベタ惚れて振り回される男の話である。確かに序盤の出会った直後とそれからいちゃこらしてる間のサマーは異様に可愛いが、途中で時間軸を前後して入ってくる、サマー側が勝手に見切って関係がうまくいかなくなった後のサマーが、同じ顔なのにあんまり可愛くなく見える、そこの言外の愛想みたいのが意図してのものならちょうリアルですげーと思うが、そのぶんそれでも諦めきれないという主人公には途中でやや付いていけなくなる(最終的にはかっこよく吹っ切れるので頑張ろう)。まあなんたって、この魔性的な魅力を現前させた女優に尽きるな。