-140617

  • 講義
    • 昔のことを丁寧に講義する人と、最近のことをさらっと普通のセミナーみたいに話す人とがいるのだなあ。淡々と聞いている。

 アメリカに来たので折角だしウンコの話をします。いいですか、今からウンコの話をするのです。なんかさあ、参加者用の宿舎が2つあって、名前のアルファベット順で分かれてんのね。cmizunaさんの本名は"生きるのつら太郎"でIだから早い方の建物なんだけど、これ、2人1部屋の相部屋なのね。しかも、名前が近いだけの全然知らねえインド人と。えらい不安定でギシギシ揺れる、上段だけの二段ベッドが2つ、ツインの部屋に並んでるんだけどさあ。
 毎朝8時前に、宿舎のある大学からバスですぐんとこの研究所に行って、まあここがwebにまともに繋がんないんだけどさ、そこで朝飯を食う、講義を受ける、昼飯を食う、講義を受ける、夕飯を食う、大学へ帰る、みたいなのが日程。狩猟民族は肉の枚数がおもてなしなのだろうな、という感じの食生活である。その、最初の1日目、月曜には、夕飯の後になんか、デザートみたいのが出て。食堂から中庭に移動するんだけど、それを追いやるようになんか、どこぞの民族音楽みたいな、太鼓みたいのを打ち鳴らす一団が食堂を一回りして行くんだ。追われるように中庭に出たら、まあ小さいセレモニーみたいのの後に、その楽団が紹介される。代表者みたいのが「ネイチャーとスピリットをシェアしましょう!」とか言って、周りの参加者を連れ込んで踊りに巻き込もうとしている。残念だが俺は、一刻も早く宿舎に戻ってインターネットとスピリットをシェアしたいのだなあ。
 大学の購買でお土産とか買って(20日の俺の誕生日にかこつけて俺におたおめメールを送り、外国で人寂しいcmizunaさんに帰国後のデートの約束を取り付けよう、プリンストン土産がもらえるぞ!)宿舎の部屋に戻ったら、既に部屋に戻っていた相部屋相手が俺の持ってる買い物袋を見るなり「購買に行って来たのか、ところで、のっぴきならない状況があって(Since here is no noppiki,)、部屋のトイレのトイレットペーパーがなくなった、使うのならお前はまた購買に戻らなければならない」とか言い出すんだ。言ってる意味が分からん……と思ってトイレを見ると、確かにトイレットペーパーが使い切られている、そして便器の横には、俺が前日に部屋のゴミ箱に捨てた、JALの機内でもらえる小さい飲料水のペットボトルが置いてある。言ってる意味が分からん……と思いながらも、ベッドに寝っ転がってワールドワイドウェブとスピリットをシェアしてたら、そのインド人がトイレにたつんだ。つかもう、部屋も狭いし壁は薄いしでトイレで何やってるかも丸聞こえなんだけど、なんかそいつのウンコがトイレに着水する音が聞こえるわけ。え、紙がない問題は何、お前には関係ないの、そのペットボトルにくんだ水と不浄の手で尻を拭く例のインド人スタイルなの、俺たちが抱える問題ではなく俺の問題なの。結局俺は夜中に部屋を出て、宿舎の共用部分にあるトイレでウンコしたんだけどさ(俺ほどのプロのウンコマンともなると、常に予備に使えるトイレを確認しているのである)(プロのウンコマンなのになんでよくウンコを漏らすのですか?)なんつうか、俺はお前とプロブレムをシェアしたいよ。トイレはあまりシェアしたくない。