PULLTOP 『お願いお星さま』

 04年作。ズンパンの椎原、とか言って最近の人に通じるんだろうか。女2男1の幼馴染みが、突然夜空から降ってきたお星さまの魔法に強制されて、えっちなことをさせられてるうちに、幼馴染みであった3人が男女を意識し始めて、みたいな話。前半は、この原画家のデフォルメの効いた絵柄で明るく楽しいラッキースケベって感じで、このメーカーらしい「楽しさ」を全開で押し出してくる。こういう甘酸っぱいラッキースケベを「羨ましい」という目線で見るようになったら人は死ぬしかないのだ。俺は死ぬ。そして意外と悪くなかったのが終盤のシナリオ展開で。ルート数こそ少ないものの、どちらのルートも、"この3人の"幼馴染みという関係の重さをちゃんと処理するシナリオになっているし、その重さはやっぱり、普通の漫画的なラブコメでは駄目で、済し崩し的にセックスまでしてしまうというエロゲというプラットフォームに乗せてこそ産まれるものかな、とエロゲ好きとしては思う。

お願いお星さま 廉価版

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