紅玉いづき 『サエズリ図書館のワルツさん 2』

 紙の本が高価となった世界での図書館のお話。就活に苦労して、それまで千鳥さんを苛んできた、天職、適職という言葉に、最後にふわっと救われる感じ、小説的な効果みたいな気負いを感じさせない、そのままの優しさって感じで、それがこの小説らしさ、この作者らしさで良かった。

サエズリ図書館のワルツさん 2 (星海社FICTIONS)

サエズリ図書館のワルツさん 2 (星海社FICTIONS)