森田季節 『どうせ私は狐の子』

 京都が舞台、民間神話を題材に、家族特に母親への帰着で締める、森田季節お得意のパターン。概ねの不思議な話を枯れ尾花的に説明をつけてしまう部分に、実はそれだけでは説明しきれないほんのちょっぴりだけのホラーを残すバランス感覚が、現代の視点からきちんと民間伝説を取材してるこの作者だからこそだなーと思ったのだった。

どうせ私は狐の子

どうせ私は狐の子