ディビット・セイン,森田修 『英文法、ネイティブが教えるとこうなります』

 英語のネイティブによる「感覚」の部分について様々な話題を、数頁ずつで解説していく。最初に英文が二本くらい出てきて「どういうニュアンスの違いがあるでしょう?」とか「どっちが正しい英文でしょう?」みたいな問いかけをしてから、その解説の形でその数頁が割かれるんだけど。一冊目に関しては確かに、「なんかこんなニュアンスの違いがある気がするけど、なんで俺はそう思ったのかな?」ってレベルのものを、例えば慣用句を直訳してその語の感覚を説明して「というわけで、こういうニュアンスの違いが出るんですよ」なんて、かなりちゃんと解説するのが、なるほどね、という感じにはなる。二冊目はもうちょっとレベルが上がって、結構俺の感じ取れないレベルのニュアンスの違いの話もあって、それは面白かった。まあ俺らが研究者の使う共通語としての英語と、ネイティブ英語ってのも、まあ違うだろと言えば違うんですけど。