紅玉いづき 『サエズリ図書館のワルツさん 1』

 紙の本が大好きな人たちの織りなす、「本が好きだなー」っていう話。なんか、本が好きな人って、たぶんなんで自分がこんなに本が好きなのかも分かってなくて、あとなんでこんなに値段が安いのか(特に日本の文庫の安さと質は異常)もよく分かってなくて、首を捻りながら山と積まれた自分の本棚に手を伸ばしたりしてて、そこにある本が全部自分のだってことにすごく安心している。その辺りを設定で可視化した話。まあ、共感出来るなら。

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)