伊藤貴子, 佐々木通孝, 須藤晃伸 『弁理士試験への招待』

 ちょっとマイナーな資格、弁理士というのに対して、その名前を初めて知った、って辺りから、弁理士試験に合格して職に就くくらいまでの具体的なイメージを掴むための本。特に、地方合格や短期合格、そして女性の合格なんかをキーワードにして、まあ細かく書いてある。勉強に使った本の名前なんかは役に立つねえ、あと法文集への書き込みの仕方とか、まあこれも、どちらかというと理系向けの資格で法律を学んだことのない人も取る資格だから、法律の勉強の仕方という意味ではいいのかなあ、この辺まではいいにしても、「1週間ごとに勉強の成果を見直そう」とかの高校受験の指南書みたいなことが書いてあったり、「試験時間3時間半は長いので、途中で一度トイレに行きましょう。他の人もみんな行きます」まで書いてあって「トイレくらい、催した時には行けばいいだろ……」と、ちょっとその細かさに呆れるくらい。まあ勉強の具体的なおすすめ年間スケジュールが書いてあったり、ちょっとなあ、そこまでマニュアル化するのはどうなんだろう、というか。まあ試験なんか高々システムなんだから、そんなものハックして誰かが幸せになるならそれでいいんだけどさあ。まあとにかく、具体的すぎるほどにイメージは掴める本でしたよ。

弁理士試験への招待

弁理士試験への招待