森田季節 『エトランゼのすべて』

 久々に、人に勧めたくなるくらい好きな本だった。元京大生の作家が、うだつの上がらない京大生の物語を書く。実在のお店の名前とか出てくるよ。そういえば俺、昨日、吉田山の喫茶店に行ったよ。
 いやもう、完全に会長のふわふわした感じにやられて、最後の方とか主人公より全然会長に感情移入して読んでしまった。超良かった。森田季節の書く敬語ヒロインは、なんでこんな素敵なんだ。会長と一緒に鴨川に沈みたい。駄目か。駄目なのか。

エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)

エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)