ガー・レイノルズ 『シンプルプレゼン』

 本の体裁を取っているけど実際は、著者がプレゼンのやり方について喋った(プレゼンした)80分くらいの付録DVDがメインで、それの字幕をほぼそのまま文字に起こしたのが書籍部分。内容は、細かい技術を具体的にどうするかよりも、どういうところに気をつけて準備し喋るかという、わりと精神論に近いところをやる。まあ何より、このオッサンの喋りが面白いので、見ててポジティブになれるというか、書いてあることを自分でも試してみようかななんて気持ちにはなれるというのが一番の魅力。個人的にも、この夏にいくつか物理の話をする機会があって、それがどれもわりと滑り気味に終わったので、まあ今度から気をつけてみようかなという点が。いや、科学者のセミナーには使いづらいかも知れないけど、20分とかのは実質「セミナーに呼んでもらうためのプレゼン」だったと思うと、この本に書いてあることも使えなくはねーですよ。

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン