川上稔 『境界線上のホライゾン 2』

 上下で2,000Pの重量級ラノベ。変な姿勢で読むと筋肉痛になる。中身は基本的に、前回で世界全体の説明を終えたので、2カ国分の個キャラを片っ端から立てていって、順番に武蔵側の各キャラとガチンコさせたり、あとは"解釈"という名の屁理屈捏ねでいつの間にやら2,000Pです。で面白い。びっくり。
 あのねえ、たぶん、もっそいキャラの立て方が上手いと思うんだ。それぞれにカタルシスと記号と戦闘能力を1つずつ、ってだけで、あとは相対でキャラ同士戦闘噛み合わせて、各キャラの象徴というか記号を使って説明省いて描写をスピードあるビジュアルに持ってって、カタルシスで1回ずつブーストさせて、最終的にはあんまり死なずに武蔵勝利、みたいな、なー。それで頁数を無駄と感じさせずに面白いんだから、ほんと凄いと思うよ。