プーシキン 『オネーギン』

200年くらい前のロシアの小説。元は韻文だったらしいけどこれは普通に散文訳。
まあ結婚の意義とか今の日本とは違うだろうけど。(ある程度は)相手がそれなりの大人なら誰とでも結婚生活の1つくらい成立させるのも生きるというものでしょうと思う(環境と役柄の問題)ので、あんまり最後の場面でタチヤーナが結婚していたから求愛を受けなかったようには見えないかな、というところ。タチヤーナの結婚が一つの大きな断絶になってしまったのはそりゃ書いてある通りなんだけど。つまり人生ってタイミングだよね、逃したら逃したで結局はどうにかなるんだけど、かな。文中にもそんなこと書いてあったよね。

オネーギン (岩波文庫 赤604-1)

オネーギン (岩波文庫 赤604-1)