クレイトン・クリステンセン 『イノベーションのジレンマ』

イノベーションを持続的イノベーションと破壊的イノベーションに分けて、大企業が破壊的イノベーションに食われる様を説明した本。やったら論理的に進むし中身も普通に読んでて面白かったけど、いくら名著とはいえまあビジネス本、しかも資源分配を左右できるような地位の人向けで、あんまり今読んで役に立つという感じではないか。組織論として読めばそれはそれで、なんだけど。「何が駄目だったから失敗したのか」ではなく「何が原因で失敗したのか」を書くというか、その辺が結果論に終わらない鋭い分析と筆致なんだろうな。

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)