竹宮ゆゆこ 『とらドラ10!』

システムに対する個人の閉塞感を象徴する「学生としての無力感と幼さ」の痛さが『わたしたちの〜』から続くこの作者の特徴だとすると、やっちゃんやら独身やらでそのシステムを個人として描いてしまったこの『とらドラ!』が最終的に救われる結末となるのは当たり前なんだろうなあ。良かった。

とらドラ10! (電撃文庫)

とらドラ10! (電撃文庫)