平坂読 『ラノベ部』

今流行の日常系、なのか。キャラだけ立たせて、あとは部室という箱庭で短編的にラノベ読みあるあるみたいなのを繰り広げていく感じ。それなりに流行ってるものを押さえておけば大方中のネタはわかるんじゃないか。面白いのもあるし、オタク相手に今更その線で笑いを取るのは厳しいぞ(獣耳娘の人耳は何処へとか)ってのもあるんだけど、何はともあれ短編で弾数は沢山あるので。あとはまあ付きものの自己言及n重メタとか、ラノベとは何ぞや萌えとは何ぞやみたいな話がちょくちょく混じってくるんだけど、作者の私説じゃなくて色んな視点を提供しようとしてる、らしいけど、どっちにしろこういう芸風で直接そういうこと言うのはなあ、どうしても説教くさく見えがち。

ラノベ部 (MF文庫J)

ラノベ部 (MF文庫J)

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)