川上稔 『境界線上のホライゾン』

うわ、これ作者がすごすぎ。物量に見合うだけの面白さと技術。プロローグの戦闘で全員に見せ場を作って顔見せさせるところから始まる設定の出し方、その設定の作り込み、設定に裏打ちされたキャラの立たせ方、それを拾う終盤のカタルシスもそうだし、脳に直接ヴィジュアルを叩き込んでくる躍動感溢れる戦闘シーンのかっこよさと言ったらないわで、更にギャグのやり方も今のギャグラノベの最前線のやり方を完全に使いこなしている。いやあ、面白かった。