村上春樹 『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』

ちょうど10年位前にアメリカの雑誌に載っていた、文学がらみのエッセイや短編小説を村上春樹が集めて翻訳したもの。とりあげられたのはレイモンド・カーヴァージョン・アーヴィングなどの、村上春樹訳で日本でもお馴染みの現代作家ばかりで、村上春樹の詳しい解説と合わせて読むとその作家について知るのにも役立つし、あるいは村上春樹の文体に与えた影響なんかも垣間見える。解説の中でわりと率直な形で作家の評価や文学観を語っているところも多いし。もちろん単体でもティム・オブライエンの短編小説なんか面白い。もっと色んな向こうの現代作家を読んでみようかなと思える。
月曜日は最悪だとみんなは言うけれど