桜庭一樹 『竹田くんの恋人』

ラノベだった頃の桜庭一樹。みさくらなんこつが挿絵やってるのもあって中盤辺りは完全にラノベラノベしてるんだけど、メタギャルゲを意識した少女とか、第一章の物語が起きる前にプレイヤー側じゃない方の少女の動機をしっかり書こうとしてるあたり、なんとなく桜庭一樹っぽいかなと思わせる部分もある。その部分だけを期待して買うのは間違いだろうけどね。エンディングのまとめ方も結構うまいと思うので、1冊のラノベとして読むならあんまり古さが気にならずに楽しめると思う。
竹田くんの恋人―ワールズエンド・フェアリーテイル (角川スニーカー文庫)