アラン・グリーンスパン 『波乱の時代』

長らくFRBの議長を務めて「マエストロ」の称号を持つアラン・グリーンスパンの自伝。上巻は今までの半生を振り返り、下巻は世界経済を分析する。上巻はかなり色んなエピソードが含まれていて1つの読み物としてかなり面白かった。ポジショントークと本音の差とか、長期間1つの職にいた著者の定点観測としての歴代米大統領の評価とか色々な読みどころがあって、経済の知識が無い俺でもすらすら読めちゃう。まあこうやって学問的基礎が無いままこの下巻とか読んじゃって、無批判に著者の自説に引っ張られるのが一番危ないんだけど。でもマクロ経済の取っ掛かりとして読むならかなり面白いんじゃないかな。
波乱の時代(上)
波乱の時代(下)