田代嘉宏 『テンソル解析』

やり終わったので簡単にレビュー。
ランダウ=リフシッツ 『場の古典論』の特殊相対論で出て来たテンソル用に読んだんだけど、後半の後半まで共変反変が出てこないのでちょっと選択ミスだったかも。でも、テンソルとは何ぞや、みたいなイメージを掴むのには充分だったと思う。あんまり数学的になりすぎず読みやすかったし。テンソル初心者にはいいんじゃないか。
思い返すと、基底変換の成分変換法則ばっかやってたような気がするけど、説明不足だと思う部分はまるで無かったし、全体として物理への応用が念頭にある構成だなと感じる面もあったので、個人的にまあ満足ということで。
テンソル解析 (基礎数学選書 23)

070729追記:
物理、相対論に使うだけのテンソルならシュッツ『相対論入門』を読んだ方がいいかもしれない。1-formの話が詳しいし。