川上稔 『境界線上のホライゾン 6』

 小田原討伐。分厚い3冊のうち半分を丸ごと使って「戦争の政略」を真剣に扱うのはいいんだけど、それでいざ戦争に突入して、その相対戦がカラオケ大会だったり卓球大会だったり、まあ戦力を消費せずに歴史再現をするという意味ではそれでいいんだけど、なんかなあ、それもこれも全部、普通のよくある対戦ものを異才どもが全力で対戦するのをまだ無駄に熱く描写する、というパターンに全部を落とすし、なんだかなあ、という感じ。可児と義光の戦闘とかは良かった。