2012-04-08から1日間の記事一覧

紅玉いづき 『ようこそ、古城ホテルへ 2』

それぞれの過去を背負った少女4人が集まって、ホテルというホームを営む児童文学。今回はピィが担当回だったけど、今後はこうやって持ち回りで各自を取り上げていくんだろうか。 前回の粗筋を見る限り、適当にそれぞれの過去を友情で乗り越えて癒されてく(最…

森田季節 『落涙戦争』

泣けない少年と泣かせ屋さんの少女のお話。いやほんと、ゲームのルール作りの上手い作家さんだよね。こんなに裏切られ続けてるのに、ちゃんと人を信じられるようになる物語ってのが、凄く優しい。あと、「母性への回帰」は森田季節を語るキーワードたり得る…

元長柾木 『星海大戦 2』

続き物のスペオペ。前回の掴みのような派手な戦闘はなく、それぞれの人物の「青二才上等」なりのシンプルな願望が浮き彫りにされていく動機付けの巻。適当なところで巻末付録みたいにして用語集をちゃんと纏めてくれたらいいな。まあその設定周りや政治の複…

砂義出雲 『寄生彼女サナ 2』

相変わらず、最初のハイテンションギャグに乗っかれるようになるまでがしんどい構成ではあるけれど。中盤のディストピア、終盤のどんでん返し含めた「寄生虫関係ないやん」は、この作家の「使えるものは何でも使ってやる」みたいな気合いが伺えるようで、逆…

竹井10日 『彼女がフラグをおられたら 2』

『ポケロリ』か! そして幕間の入り方、『東京皇帝』か! という竹井10日節が変わらないシリーズ2冊目。まあ、その「パターン性」みたいのを存分に知り尽くして、それすら弄ぶベテランのこのシリーズなので。彼女がフラグをおられたら こんな女子ばかりの体…

川岸殴魚 『人生』

ラノベは大喜利装置に進化した。面白いなあ。人生 (ガガガ文庫)作者: 川岸殴魚,ななせめるち出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/01/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 148回この商品を含むブログ (46件) を見る

森田季節 『お前のご奉仕はその程度か? 3』

ラブコメ。こっちの森田季節はこれで面白い気がしてきた。お前のご奉仕はその程度か?3 (GA文庫)作者: 森田季節,尾崎弘宜出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2012/02/14メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る

竹宮ゆゆこ 『ゴールデンタイム 4』

見え見えの地雷だった香子が、愛すべき要素を更に失っていくのがえぐい。今回ちょっとあったけど、もっともっと一生懸命、どうしようもなくなってからがゆゆぽかなあ。とらドラとかと比べて何時までも序盤臭が漂うのは、たぶんそれ。ゴールデンタイム〈4〉裏…

唐辺葉介 『死体泥棒』

名義を換えてから、「怒り」が「悔恨」になって「諦め」になり、すっかり低体温のまま捻くれて、その感情すら弄ぶようになった風にも見えるけど、元々そうだったのかな。よく分からない。純愛素晴らしい。死体泥棒 (星海社FICTIONS)作者: 唐辺葉介,シライシ…

幾原邦彦, 高橋慶 『輪るピングドラム』

アニメのノベライズ。絵面で直感的に暗示するシーンが多いアニメだっただけに、こと細かいけど細かいだけの風景描写とかに苦労が伺える。まあ「こういう意味があったんだ」ってのを文章で説明してくれるところもある(正解とは限らないのかも知れないけど)の…

尾崎紅葉 『金色夜叉』

明治期に新聞上で連載されて莫大な人気を得た小説。幼馴染みの宮と相思相愛だった貫一だけど、その宮が金持ちに見初められて宮もまんざらではなく嫁いで行ってしまって、くわんいちさん世を拗ねて高利貸しになり、宮もあとから後悔し始め、みたいな話。まあ…