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• 博士論文、取り敢えず指導教員に見せて直してもらったりして、基本的にはほぼ完成のつもりではいるが。しかし共著者の承諾書が1本届いてなくて、これがいざ届かないとなるとまあ締切前日に章が1つ消えることは有り得るが、しかし。
• 取り敢えず研究室に置いてあった私物の本を裁断しまくって、スキャナと裁断機を家に持ち帰ってきた。これで蔵書を整理して台所に自炊スペースを作らないと、年末年始のスーパー定休日を乗り切れない。

　何やったっけ。そうだ、先週くらいに、水族館に連れてってもらったのだった。京都水族館。ペンギンの卵が生まれたよ(毎年生まれるよ)、クリスマスまでそれをお祝いするイベントをやっているよ、という、いくらなんでもカップルの生殖を盛り上げるイベントとしては直接的すぎるだろうというイベントだったんだけど、行きたい行きたいと言ってたら後輩に連れてってもらえたのだ。それも、行く3日くらい前には、行きたいですって言う後輩が4人くらいいたんだけど、前日当日にドタキャンかましてきて結局は俺と後輩1人の2人きりだよ。これが中学生の男女なら「もしかして気を遣われてる？」だけど、片方が無職28歳ともなると途端に、後輩の間での罰ゲームじゃんけんの匂いがし始めるね。有名な俳句で言うところの、じゃんけんで負けて無職とクリスマス前に2人で水族館に行く羽目になったの、ってやつですよ。水族館自体はどうかなあ、繁殖期真っ盛りで巣に篭もってるペンギン見るの面白かったし、ちょうど読んでたニュートンにオオサンショウウオの記事があったからそれを受け売りしたり、まあ一応年間パスを持って何回か来てる俺と、初めて来る後輩とで、まあ適当にぐだぐだ喋ったりしてますね。京都水族館、名物の軽食に「すいぞくパン」っていうのがあって、魚とかタコとかの形した普通のパンなんだけど、それ食って軽くむせたりしてるからね。ちょう加齢臭する。ほんとに後輩によるただの介護。
　その週に研究室の忘年会があって、それも介護だったんだよなあ。鍋やったんだけど、その買い出しに行って、「俺は北海道だから鍋に銀鮭入れるんだけど、普通は入れないね？」とか言いながら手伝ってる振りして、隙を見て水菜をたくさん買ったら、帰って野菜切りながら「ちょうモシャモシャした鍋になってるじゃないですか」って怒られてる。椎茸嫌いな後輩と、石突きとった椎茸を揉みながら「気持ちwww悪いwww」とかいちゃいちゃしてたら、土鍋の蓋を1個落として割っちゃって別の後輩にすごい怒られてる。完全に痴呆始まりかけの老人と介護してる人みたいな関係だ。ほんと何やってんだろうな俺。ちなみにアドベントカレンダーは、25日に日付変わってすぐに俺が最後の一窓を開けて、その時間まで研究室にいた唯一の後輩にお菓子をあげたら「いやー完成しましたねー」って言いながらそのままアドベントカレンダーをゴミ箱に突っ込まれて、「いや、あの、クリスマス当日いっぱいくらいは……、やっぱいいです……」ってなってる。