『立川志の輔独演会』

 去年のに引き続いて観てきた。一本目は創作落語の『ディアファミリー』めちゃめちゃ面白かった。鹿の頭っていう存在感のあるものを想像だけで実在させるの、途方もないものなら途方もないものなだけ好き。あとまあ別にいいんだけど、途中に「買ったけど使わなかったものあるある」としてぶらさがり健康器が出てきて、まあ知識としてそういうのがあったのは知ってるんだけどリアルタイムで知らない身としてはちょっとだけ、客として選ばれなかった感みたいのはあって、まあ創作落語聞くのは難しいですね。
 2本目の『柳田格之進』はサゲ前の緊張感いるとこのすぐ手前まで笑いを入れるのがあんまり馴染めず。そんなの、一番静かになってる場面含めて客席からバイブ音も合わせて全体で3回くらい携帯鳴ってて、そこに緊張感もクソもないんだけど。そういう意味ではこの回はあんまり客として良くなかったよな。去年の『帯久』では、一旦ゆるめてから、いきなり大声を張って客を一気に引きずり込むってことをやってて、それにえらく感心した覚えがあるだけに、というところ。
 あとは話の枕か、個人的にあんまり単純化しすぎた日本人論みたいのが好きではないので、ちょっと。更にほんと関係ないけど、枕の途中で出てきたニュートリノの解釈(というか言葉遣い)間違えてるんだけど、そんなことに気がつく人が聞いてると思わないよなあ。